在宅効果でノンアルビールが売れまくり…「オールフリー」の3月出荷が42%増

サントリー「オールフリー」シリーズ

撮影:伊藤有

長期化する在宅ワーク推奨期間のなかで、サントリーのノンアルビール「オールフリー」が売れている。

サントリーは6月3日、自粛ムード真っ只中だった3月の実績として、「オールフリー」が前年同月比で42%増の出荷だったことを公表した。

同社の推計によると、同期間はノンアルコールビールテイスト飲料市場全体も伸長しているものの、伸長幅は前年比6%増にとどまっている。

サントリーのビール事業におけるノンアルビールの販売規模は、ビール類が6365万ケースに対して、オールフリーが735万ケース(いずれも2019年度決算資料)。比率にして10.3%だ。

出典:サントリーホールディングス2019年12月期決算短信より

出典:サントリーホールディングス2019年12月期決算短信より

サントリー広報によると、自社のビールに対するノンアルビールの出荷比率は、自粛期間中にも大きくは変化していないという。

同広報はオールフリー好調の要因として、3月に実施したオールフリーのリニューアルが成功したことに加え、2019年7月に投入した機能性表示食品「からだを想うオールフリー」など高機能系商品が好調に推移しており、「オールフリー」と「からだを想う〜」の2本柱の戦略がうまく行っているのではないか、と分析する。

なお、自粛期間中に売り上げを伸ばしている業態として、「飲食料品小売業」のうち酒屋が好調なことも、ノンアルビール好調の傾向を下支えしている可能性がある。100万人データによる消費動向調査「JCB消費NOW」によると、1月後半時点に比べて酒屋の消費はほぼ継続的に増加傾向で、前年同期との比較でも酒屋は56%増になっている。

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出典:JCB/ナウキャスト「JCB消費NOW」発表データより

サントリーは同6月3日に、のべ18万回答を集めた「在宅ノンアル意識調査」の結果も発表している。調査では、在宅が増える中でのノンアル飲料を消費するシーンとして、ランチのノンアル飲料の飲用は3.6人に1人がOKと回答、家でのエクササイズのあとにも4人に1人がOKと回答するなど、「酔わずにリフレッシュする飲料」として、日常的にノンアル飲料をたしなむ人たちがいる傾向が見て取れる。

同社は、好調を背景に「ビールテイスト飲料としての中味の訴求だけではなく、さまざまな飲用シーンの提案の可能性も探っていく」としている。

(文・伊藤有)

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