ルミポッド
Kevin Dolmaire
- フランスの企業が、森の中に設置した小さなプレハブ小屋を公開した。
- 簡素ながらも洗練された造りで、サイズは3種類。ガラスの曲線が印象的だ。
- ルミポッドの1棟目は、アルプスの山中に設置された。アメリカやオーストラリアへの販売も予定されている。
開閉できる曲面ガラス扉で知られるフランスのルミシーン(Lumicene)社が、新製品「ルミポッド(Lumipod)」をアルプスの山中で公開した。
ルミポッドとは、ムダをそぎ落としたキャビンのような構造で、週末に都会の喧騒から逃れたい人を「シンプルに包み込む」。その一棟目は顧客の要望に応じてフレンチアルプスの山中に設置された。風景に溶け込み、180度の視界いっぱいに森が広がっている。この小さな部屋は環境に与える影響も最小限に抑えていて、杭の上に設置されているので「跡形もなく」撤去できる。
ルミシーンでは、ルミポッド以外にも、店舗向けのルミバー(Lumibar)と、プレハブ住宅のルミシェル(Lumishell)を展開している。いずれも曲面ガラスの扉が印象的なデザインだ。
ルミポッドを詳しく見てみよう。
ルミポッドの特徴は、このカーブしたガラスの「ルミシーン扉」だ
Kevin Dolmaire
扉はレール上に設置されていて、開くとインドアがアウトドアになる
Kevin Dolmaire
建物の円形構造に回りこむように、扉は180度まで開くことができる
Lumicene
扉は5メートルほどスライドする
Lumicene
室内は高級ホテルをイメージしてデザインされた
Kevin Dolmaire
壁とキャビネットは、天然のオーク材が用いられている
Kevin Dolmaire
バスルームにはトイレ、シャワー、洗面台がある
Kevin Dolmaire
タイル貼りで、スペースを有効に活用している
Kevin Dolmaire
遮光カーテンを閉じてもいいし…
Kevin Dolmaire
…開いてパノラマの風景を楽しむこともできる
Kevin Dolmaire
ルミポッドのサイズは3種類。画像は最も小さいタイプで、面積約18平方メートル。最も大きいものは37平方メートル
Lumicene
画像の外壁は焼板だが、好みに応じてカスタマイズできる
Kevin Dolmaire
風景に溶け込むデザインなので、もともとそこにあったようにさえ思える
Kevin Dolmaire
しかも、撤去しても跡を残すことはない
Kevin Dolmaire
ルミポッドは、工場で製造済みの2つの部材で構成され、2日で組み立てられる
Kevin Dolmaire
フランスのリヨンで製造され、ヨーロッパであれば4カ月以内に出荷される
Kevin Dolmaire
将来的にはアメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドにも販売する計画だ
Kevin Dolmaire
(翻訳:仲田文子、編集:Toshihiko Inoue)