フロリダ州のジニー・スプリングスはオートキャンパーに人気のスポットだ。
Courtesy of RVshare
- 10万台以上が登録されているキャンピングカー(RV)のシェアリングプラットフォーム、RVshareは、2020年初めに今年のトレンドを発表した。
- 透き通った水とジャングルのような植生でインスタグラムで有名になっているフロリダ州のジニー・スプリングスは、2020年のRVホットスポットになると予測されていた。
- コロナウイルスが旅行を最定義したことでRV関連企業は活況を呈していて、ジニー・スプリングスのキャンプ場は5月1日の営業再開後はフル稼働している。
- Business Insiderは2019年11月、RVshareのジョン・グレイCEOに、RVのレンタルがなぜトレンドになっているのか、そしてクライアントがどこに旅行しているのかについて話を聞いた。
多くのアメリカ人が、典型的なアメリカのバカンスとして、家族と一緒にキャンピングカーでイエローストーン国立公園を訪れたことを、懐かしく思い出しているだろう。
しかし現代の旅行者は、たとえレクリエーション用の乗り物を運転しているときでも、より変化に富んだ、一味違った目的地を探している。
Business Insiderは2019年11月、キャンピングカーのシェアリングプラットフォームであるRVshareのジョン・グレイ(Jon Gray)CEOに、同社が発行した2020年の旅行リポートを踏まえて、現在のRVトレンドについて話を聞いた。
「我々は利用者に『目的地はどこか』を尋ねた。イエローストーンとグランドキャニオンという答えが多いのは明らかだが、ジニー・スプリングスも人気があった」とグレイは言う。
コロナウイルスの大流行が、旅行への期待や欲望を高め続けている中、5月1日に営業を再開したジニー・スプリングスの人気は上昇し続けている。需要が非常に高かったため、ABCニュースの現地支局によると、ジニー・スプリングスのキャンプ場は一時入場制限を行っていた。First Coast Newsは、メモリアルデー(5月25日)の週は満員だったと報じている。
ちなみに、ジニー・スプリングスでは、来場者は10人以下のグループであることを求めている。また、社会的距離を実践するようにも求めている。
RV好きに人気の高いジニー・スプリングスを紹介しよう。
ジニー・スプリングスはフロリダ州ゲインズビルの北西にあるキャンプ場で、7つの天然の泉がある
Google Maps
透き通った泉は、ダイビング、カヤック、パドルボード、チュービングなどに最適で、オートキャンパーにとっても人気の目的地になりつつあると、RVshareのジョン・グレイCEOは言う
Ginnie Springs/Facebook
グレイCEOによると、今日の旅行者は「普通ではないものを求めている」。それはソーシャルメディアで注目されたいからだという
Ginnie Springs/Facebook
グレイは、人々はいい写真が撮れる機会を求めて旅行先を選ぶと考えているが、それに否定的ではない。
「インスタグラム旅行のよい点は、人々が新しいことを試すことだ。旅行者だと見られるようなことをしたくないのだ」
ジニー・スプリングスはソーシャルメディアでかなりの注目を集めているようだ。驚くことではないが、#ginniespringsのハッシュタグが付いた人気の高い写真のほとんどは、この地域の華やかな色彩を捉えている
ジニー・スプリングスはインスタグラムのアカウントを持っていて、フォロワーは約6万7000人だ
グレイは、ジニー・スプリングスの人気の理由として、インスタ映えするブルーの水に加えて、自然とのつながりを取り戻したいという願望があるからだろう、と述べている
Ginnie Springs/Facebook
「アメリカは都会的になってしまった」とグレイは言う。
「人は一日中オフィスで仕事をしていて、何か違うことをしたいと思っている。自然の中に行きたいという願望がそこにはある。一旦切り離して、再びつながるという考え方だ」
(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)