Ezra Shaw/Getty
- ビリオネアの投資家で、NBAのダラス・マーベリックスのオーナーでもあるマーク・キューバン氏は、企業は幹部に高額な報酬を払うのを止めなければ、大きな反発を招くだろうと警鐘を鳴らした。
- 「幹部に常軌を逸した、記録的に高い報酬を支払えば、それに対する一般市民の反応はひどいものになるだろう!」とキューバン氏はツイートした。
- 上場企業のトップはより公正な給与体系を検討し、全ての従業員に株式を与えなければ、大きなダメージを受ける可能性があると、キューバン氏はその次のツイートで述べている。
- 「企業のブランドやビジネスがつぶれる可能性がある」とキューバン氏は付け加えた。
ビリオネアの投資家で、NBAのダラス・マーベリックスのオーナーでもあるマーク・キューバン氏は、企業は幹部に高額な報酬を払うのを止めなければ、大きな反発を招くだろうと警鐘を鳴らした。
「株価が上昇し、政府からの支援もある中、幹部に常軌を逸した、記録的に高い報酬を支払えば、それに対する一般市民の反応はひどいものになるだろう!」とキューバン氏はツイートした。
「中でも、店を閉め、従業員を解雇したり賃金を下げた企業はなおさらだ」とキューバン氏は付け加えた。
これはつまり、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)で職を失ったり、給料が減った人々は、自分たちの上司が大きく昇給したり、多額のボーナスを得ることを快く思わないだろうということだ。
その結果、従業員の反乱やボイコット、ソーシャルメディアでの痛烈な批判を招き、企業の売り上げや評判を傷つける可能性がある。
キューバン氏はまた、上場企業のトップはより公正な給与体系を検討し、全ての従業員に株式を与えるべきだと、その次のツイートで述べている。
「あなたがもし上場企業や投資ファンドのCEOもしくは重役なら、今こそ自身の報酬や報酬体系を見直し、トップダウン型よりボトムアップ型の報酬体系を検討した上で、全員に株を与える時だ」とキューバン氏は言う。
「そうでなければ、あなたの企業のブランドやビジネスはつぶれる可能性がある」と同氏は付け加えた。
1999年に自身の会社をヤフーに売却し、ビリオネアになったキューバン氏は6月上旬、株価の回復とデイトレーディングの急増はドットコムバブルがはじける数カ月前を思い出させると語っていた。
役員報酬の大幅増も、この流れに合うだろう。
(翻訳、編集:山口佳美)