小池知事、カイロ大学の卒業証書原本を公表「ご自由にご覧頂きたい」

記者会見する小池百合子氏(2020年6月15日)と公表された卒業書類。

記者会見する小池百合子氏(2020年6月15日)と公表された卒業書類。

撮影:吉川慧

東京都知事選(6月18日告示、7月5日投開票)に出馬する意向を表明している小池百合子都知事(67)が6月15日、都知事選の政策を発表する記者会見を開いた。この会見の終了後、小池知事は議論の的となっている「卒業証書」の原本を選挙スタッフを通じて公開した。

小池氏は、「これまでも何度も私は公表してきたということをお答えしております。このことについて、政策論争よりも卒業証書の話ばっかり先に出てくるのは、これはふさわしくないと考えております。何度も公表させていただいているものでございますので、今日はご自由にご覧頂きたいと存じます」と述べた。

小池都知事が報道陣に公開したカイロ大学の卒業証書などの原本。

小池都知事が報道陣に公開したカイロ大学の卒業証書などの原本。

撮影:吉川慧

小池氏をめぐっては、これまでも最終学歴として発表しているエジプト国立カイロ大学を卒業していないのではないかという疑義を伝える週刊誌の記事などが報じられてきた。

石井妙子氏の近著『女帝 小池百合子』でも学歴疑惑について、かつてのルームメイトの証言とともに言及され話題になった。

カイロ大学「卒業証書は正式な手続きで発行」と声明を出したが…

小池知事が公開したカイロ大学の卒業書類。

小池知事が公開したカイロ大学の卒業書類。

撮影:吉川慧

小池氏のカイロ大学卒業の経歴をめぐっては、カイロ大学が6月8日に学長名で「小池百合子氏が、1976年10月にカイロ大学文学部社会学科を卒業したことを証明する」「卒業証書はカイロ大学の正式な手続きにより発行された」という声明を出した。駐日エジプト大使館は翌9日、非公式の翻訳文でカイロ大学の声明を発表した

カイロ大学の声明(左)と駐日エジプト大使館が公開した非公式の翻訳文。

カイロ大学の声明(左)と駐日エジプト大使館が公開した非公式の翻訳文。

Facebook/Embassy of Egypt in Tokyo

今回の卒業証書の原本公表は、都知事選の前に学歴をめぐる疑惑を払拭しておきたいという狙いがあると見られる。

一方、エジプトの国立大学が政府、特に軍や治安当局の管理下に置かれていることを踏まえて、大学側は「卒業」自体を認めているが、小池氏が正規の手続きで卒業したかは疑いがあるという声もある。

ただ現時点で、卒業に際して実際に不正があったとする証拠はなく、カイロ大学の声明を否定できる物証や当局者の証言などはない。

(文・吉川慧

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