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世界の「今」の新型コロナ感染状況を知る18枚のデータ…流行の中心は米大陸も、アフリカや中東でも拡大

新宿

東京都の休業要請の緩和がステップ3に移行した直後の週末、緊急事態宣言時と比べると街には多くの人の姿が見られた。

撮影:三ツ村崇志

日本では、3月頃からはじまった全国的な自粛や、4月に発令された緊急事態宣言にともなう徹底的な休業要請など、さまざまな影響によって、新型コロナウイルスの流行はひとまず収束の気配を見せている。

6月15日には、東京都で新たに48人の感染者が確認されたものの、検査対象の選定方法がこれまでと若干異なることなどから、一概に数値の比較はできないとして、引き続き社会の動きを活性化しようとする方針は変わらない見込みだ。

一方、世界に目を向けてみると、未だに新規感染者の増加傾向は留まるところを知らない。

WHOの6月15日付のSituation reportsでも、前日比で新規の感染者は13万2581人、加えて3911人の死亡が確認されている。

ここであらためて、世界の感染状況の「今」を見つめてみよう。

現在のCOVID-19流行の中心は、アメリカ大陸。

世界の感染状況

直近の7日間で報告された新規感染者が多いほど、濃い色で塗られている。

WHO COVID-19 Situation reports (14 June 2020)


世界の感染者は800万人に迫っている。そのうち約80%がアメリカ大陸とヨーロッパ。

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感染者の割合は、計算結果を四捨五入して表記しているため、全ての割合を足すと100%をわずかに上回っています。

WHO COVID-19 Situation reports (14 June 2020)より Flourishを用いて編集部が作成


日本ではこれまでに1万7000人以上の感染者が確認。東京、大阪、神奈川と大都市圏での感染者が多い。岩手の「感染者0人」が光る。

日本の感染者

内閣官房新型コロナウイルス感染症対策推進室


WHOの地域区分別に見ると、感染の発端となった東アジア(西太平洋)地域の感染者数、死者数は欧米に比べてはるかに少ない。西太平洋地域の感染者の約11分の1、死亡者の約8分の1が日本。

世界の感染者・死者数

WHO COVID-19 Situation reports (14 June 2020)より Flourishを用いて編集部が作成


感染者が最も多いのはアメリカ。ロシアは感染者に対して死亡者数が少ない。また、イタリア、イギリス、スペインは致死率が高い。日本は感染者の数こそ少ないが、致死率は分かっている範囲でアメリカや中国と差がない。

世界の感染者上位国

日本、中国と、世界でも感染者の多い国の感染者数、死亡者数、致死率を比較した。

WHO COVID-19 Situation reports (14 June 2020)より Flourishを用いて編集部が作成

アメリカで感染者が200万人超え。ブラジルも80万人を上回る。南米各国も感染者が軒並み増えている。

アメリカ大陸

アメリカ大陸で感染者の多い国を順に抜粋。

WHO COVID-19 Situation reports (14 June 2020)より Flourishを用いて編集部が作成


アメリカの感染者数が多いといっても、地域ごとに差がある。

アメリカ地図

10万人あたりの感染者の数が多い地域は、濃い赤色に色付けられている。

Johns Hopkins


州ごとに感染者の増加傾向を見ると、危機的だったニューユーク州では新規感染者は減少傾向に。一方、現在はアリゾナ州やアラバマ州では増加傾向に。

アメリカトレンド

Johns Hopkins


ただし、ニューヨークは、いまだ連日数百人程度は新規感染者が確認される。アリゾナ州では、新規感染者が1000人を超え始める。

ニューヨークとアリゾナ州

新規感染者の3日間平均。

Johns Hopkins


ロシアは感染者数がヨーロッパ最多も、死亡者数は少ない。一方、ドイツ、トルコも感染者数に対して死亡者数は抑えられている。

ヨーロッパ

ヨーロッパで感染者の多い国を順に抜粋。

WHO COVID-19 Situation reports (14 June 2020)より Flourishを用いて編集部が作成


東アジア、西太平洋地域では中国の感染者数が最多。シンガポールの死亡者数の少なさが際立つ。欧米と比べると、どの国も感染者・死亡者数が少ない。日本は東アジアで比較すると感染者も死亡者も多い。

アジア

西太平洋で感染者の多い国を順に抜粋。

WHO COVID-19 Situation reports (14 June 2020)より Flourishを用いて編集部が作成


東南アジアでは、インドの感染者が最多。ほか、感染が拡大している地域もあるが、小さな国々ではそこまで爆発的な感染の拡がりは見られていない。ブータンでは死亡者が0人。

東南アジア

東南アジアで感染者の多い国を順に抜粋。

WHO COVID-19 Situation reports (14 June 2020)より Flourishを用いて編集部が作成


中東ではイランでの感染拡大が顕著。全体的に感染者数は多いように感じられるが、サウジアラビア、カタールなど、感染者の数の割に死亡者数が少ない地域が目立つ。

東地中海

東地中海、中東で感染者の多い国を順に抜粋。

WHO COVID-19 Situation reports (14 June 2020)より Flourishを用いて編集部が作成


南アフリカを中心にアフリカでの感染も拡大。現状では顕著に致死率が高いとはいえないが、どこまで正確に感染者が確認されているのか未知数な部分もある。

アフリカ

アフリカ大陸で感染者の多い国を順に抜粋。

WHO COVID-19 Situation reports (14 June 2020)より Flourishを用いて編集部が作成


全世界で見ると、ここ1カ月で新規感染者の発生ペースが増加傾向にあるように見える。

WHO

全世界での新規感染者数と死亡者数の推移。データ6月15日付。

WHO Coronavirus Disease (COVID-19) Dashboard


1日の感染者数は東地中海、東南アジア、アフリカで顕著に増加している。アメリカ大陸では増加傾向は変わらず。ヨーロッパ、西太平洋では収束の兆しが見えている。

WHO Coronavirus Disease (COVID-19) Dashboard

WHO Coronavirus Disease (COVID-19) Dashboard


ブラジルやメキシコ、インドでは新規感染者が急増。アメリカ、ロシアでは減少スピードが遅い。イタリア、イギリスなどでは一旦収束か。

世界の感染者の傾向

Johns Hopkins


南アフリカでは新規感染者が急増。イランでは第2波か。

南アフリカとイラン

Johns Hopkins


中国では新たに100人を超える感染者が発生したとの報道もある。感染が広がり続けている国はもちろん、感染が一旦収束した国でも「第2波」が懸念される。

中国

6月15日撮影。PCR検査のために列をつくる人々。

REUTERS/Thomas Peter


文・三ツ村崇志

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