テラプランター
Terraplanter
- 事前購入価格59ドル、土のいらない「テラプランター」が、クラウドファンディングのキックスターターで500万ドル以上の資金を調達した。
- このプランターはセラミック素材でできていて、表面にしみ出した水を、植物が少しずつ吸収するようになっている。
- プランターは再利用可能で、別の植物を植えたくなったら、古い植物をはがすだけでいい。
パンデミックの影響で自宅に閉じ込められた人々の多くが、一緒に過ごすことのできる相手や何かやることを求めて、植物の世話をするようになった。
そんな人々に役立ちそうなのが、表と裏が逆になったような水耕栽培プランター「テラプランター(Terraplanter)」だ。クラウドファンディング・プラットフォームのキックスターター(Kickstarter)で、6月17日の時点で500万ドル(約5億3600万円)以上の資金を調達している。テラプランターは、容器の内側ではなく、外側で植物を育てる。必要なのは水だけで、土は不要だ。
このプランターは、園芸の才能(green thumbs)を持たない人にとって朗報だ。もう窓辺に置いた植物がしおれてしまうことはなくなるだろう。その形は生活を楽にするために設計された別のデバイスにも似ている。Yanko Designが指摘するように、アマゾンのアレクサ搭載のAIスピーカーだ。
開発企業の広報担当者がBusiness Insiderに送ったメールによると、AIスピーカーとの類似性は意図したものではないが、それは今彼らが取り組もうをしていることを表してるという。
「テラプランター」について詳しく見てみよう。
テレプランターの開発チームメンバーは、工業デザイナーのエラン・ザルヒ(Eran Zarhi)、アパレル企業ペーパーウォレット(Paperwallet)の創設者兼CEOのイラッド・ブルコ(Elad Burko)など。ブルコはすでにキックスターターでのクラウドファンディングの経験がある
Terraplanter
Source: Paperwallet
上部から定期的に水を補充する
Terraplanter
独自の技術で開発された多孔質のセラミック素材でできている
Terraplanter
多孔質の構造により、プランターの外側にゆっくりとしみ出た水が貯えられ、植物が必要な時に水分を与えることができる。
そのため、頻繁に水やりをする必要がなく、植物がきちんと育つ可能性が高まると、開発者は述べている。
根がゆっくりと表面に絡みつき、時間の経過とともにプランターの形に合わせて植物が育つ
Terraplanter
植え方は、表面の窪みに種を入れること以外にも、いくつかの方法がある
Terraplanter
輪ゴムで植物を固定したり、つる植物を巻きつけたりといった方法だ
Terraplanter
プランターは再利用できる。別の植物を植えたくなったら、古い植物をはがすだけでいい
Terraplanter
6月17日現在、「テレプランター」はクラウドファンディングで500万ドル以上の資金を調達している。当初の目標額は2万ドル(約210万円)だった
Terraplanter
支援者数は4万5000人を超えた(6月17日)。
キックスターターのキャンペーンでは、支援額に応じたリワード(返礼品)が用意されている
Terraplanter
とはいえすでに売り切れ間近だ。1個59ドル(約6300円)で約1万6500個が用意されていたが、6月17日時点では残り20個だ
Terraplanter
発送開始は2020年10月の予定となっている。キックスターターでのキャンペーンは、こちらで見ることができる。
(翻訳:仲田文子、編集:Toshihiko Inoue)