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テスラ、モデルSが「電気自動車初の航続距離400マイル(約644km)超え」と発表…評価機関と論争の末に

テスラのモデルS

テスラ モデルS。

Tesla

  • テスラは同社のモデルS ロングレンジプラスが、アメリカ環境保護庁(EPA)の基準で航続距離402マイルを達成したとブログで発表した。
  • これを達成するため、テスラは車両を軽量化し、回生ブレーキの効率を最大化した。
  • 5月、EPAが当初391マイルと評価したのはテストが正しく行われていなかったため、とイーロン・マスクは主張している。

航続距離、それは、電気自動車を選ぶ際の大きな決め手となっているようだ。6月15日、テスラ(Tesla)は、同社のブログで、モデルS ロングレンジプラス(Model S Long Range Plus)が「電気自動車として初めて400マイル(約644キロメートル)超え」を達成した、と発表した。

同社はブログを投稿し、今日から北アメリカのすべてのモデルSロングレンジプラスの「航続距離は、アメリカ環境保護庁(EPA)の公式評価で402マイル(約647キロメートル)」になった、と報告した。同じ設計のバッテリー・パックを使用した2019年のモデルS 100D(Model S 100D)に比べ、20%近く距離を伸ばしたことになる。

テスラはいくつかの方法を使ってこれを達成した。

まずは車両の軽量化だ。小型のモデル3やモデルYの設計と製造を通じて、「プレミアム感とパフォーマンス」はそのままに、軽量化する方法をテスラは学んでいた。シート製造を標準化し、バッテリー・パックと駆動ユニットの素材も軽量したものを採用した。

新たな8.5インチ幅のホイールは、以前のモデルS ロングレンジのホイールよりも空力抵抗を低減する。また、転がり抵抗の少ないタイヤと併用すれば、航続距離はさらに2%伸びる。

さらに、機械式オイルポンプを電気式に変更することで駆動装置の効率をアップし、回生ブレーキの効率を最大化した。

このニュースのすばらしい点は、ジャロプニク(Jalopnik)が6月15日に報じた通り、我々は航続距離400マイルのモデルS ロングレンジプラスが出るのを待つ必要がないことだ。その車は販売中で、すぐに買うことができる。

モデルSロングレンジプラスの航続距離は、EPAとテスラのイーロン・マスク(Elon Musk)CEOの不和の基となっている。2020年初め、EPAはモデルS ロング・レンジ・プラスの航続距離を、マスクが見込んだ400マイルではなく、391マイル(約629キロメートル)と評価した。

ロードショー(Roadshow)によると、5月に行われたテスラ第1四半期の投資家たちと電話会議でマスクは、テストが正しく行われていなかったとEPAを非難した。EPAの誰かがキーを挿したまま、一晩中ドアを開けっぱなしにしていた、と主張したのだ。そのため「ドライバー待機」モードになってしまい、航続距離が2%落ち、結果400マイルを切る評価になってしまった、と。

EPAはマスクの主張に異議を唱え、ロードショーに対し「テストは正しく行った」と語った。

しかし、現時点(6月19日)で、EPAの燃費評価サイト「www.fueleconomy.gov」にモデルS ロングレンジプラスの航続距離は掲載されていないようだ。オートブログ(Autoblog)によると、当初の391マイルという航続距離も現在は掲載されていない。

[原文:Elon Musk says the Tesla Model S is the first EV to get a 400-mile range rated by the EPA. Here's how the company did it.

(翻訳:Ito Yasuko、編集:Toshihiko Inoue)

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