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無駄のない美しさに魅了——世界的な研究者が、科学者への道を決めた理由

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伊丹健一郎教授

名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所(ITbM)拠点長を務める伊丹健一郎教授

高校の化学の時間に、きれいな六角形をしたベンゼンに魅せられた——。

それ以来、ナノカーボン科学で世界的な業績を上げ続けている研究者が、名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所(ITbM)拠点長を務める伊丹健一郎教授だ。

「大学時代は遊びに忙しすぎて、あまり勉強しなかった」という伊丹教授だが、現在は世界の最先端を独走する。2016年には世界の化学者が60年間誰も実現できなかった「カーボンナノベルト」の世界初の化学合成を達成。19年には破格の物性が期待できる「グラフェンナノリボン」の完全精密合成に成功した。ナノカーボンは次世代の新素材と期待されるが、異なる構造やサイズのものが混在するのが課題。伊丹教授が単一構造の純品を作る製造法を確立したことの意味は大きい。「美しいものには機能が宿る」を信念とし、シンプルで無駄がなく美しい形をした分子の合成にこだわり続けてきた。拠点長を務めるITbMは、理学部、農学部、工学部とのコラボレーションも盛んだ。その相乗効果は顕著で、アフリカで穀物に甚大な被害を与え、「魔女の雑草」と呼ばれる「ストライガ」を駆除する物質の開発や実用化を共に進めている。伊丹教授が取り組む「ナノカーボン」とは何なのか?その可能性とは?新領域に挑戦し続ける伊丹教授に聞いた。

伊丹健一郎(いたみ・けんいちろう)

名古屋大学 トランスフォーマティブ生命分子研究所 拠点長・教授 博士(工学)1971年 米国ペンシルベニア州 ピッツバーグ市生まれ1994年 京都大学工学部 合成化学科卒業1998年 京都大学大学院 工学研究科 合成・生物化学専攻 博士後期課程修了1998年 京都大学大学院 工学研究科 合成・生物化学専攻 助手2005年 名古屋大学物質科学国際研究センター 助教授2007年 名古屋大学物質科学国際研究センター 准教授2008年 名古屋大学大学院 理学研究科 教授(現任)2012年 名古屋大学 トランスフォーマティブ生命分子研究所 拠点長・教授(現任)2013年 JST-ERATO伊丹分子ナノカーボンプロジェクト 研究総括(2020年3月まで)2019年 Joint Appointment Research Fellow, 中央研究院化学研究所, 台湾(現任)

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