最初の一歩を踏み出そう。
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新型コロナウイルのパンデミック(世界的な大流行)は、健康とお金にまつわる多くの価値ある教訓をわたしたちに残している。多くの世帯が失業、労働時間の減少、収入減といった問題に直面する中、"いざという時のための貯金"はこれまでにないほど重要なセーフティーネットとして注目されている。
減った収入を補うためであれ、突然の修理代や医療費をカバーするためであれ、"いざという時のための貯金"を用意しておく方法をいくつか知っておいて損はないはずだ。今は貯金ゼロだったとしても、全ては最初の100円から始まる。
貯金の自動化
目的は何であれ、お金を貯める最良の方法の1つは、頭を使わずに貯めることだ。自動積立預金は始めるのも簡単だ。
多くの人は毎月の予算を守り、余った分を貯金しようとするが、貯金の自動化はそれを逆転させ、何かを支払う前にまず貯金をする。
給料から数百円減っても、恐らくあなたの生活スタイルに大きな影響はないだろう。だが、それが"いざという時のための貯金"のスタートになる。お金がなかなか貯められないという人は、毎週100円や毎月500円から始めてみよう。あっという間にそれは2000円、そして1万円になる。
今の貯金のペースに全く無理がないという人は、もう少し金額や頻度を増やしたり、その両方に挑戦してみるのもいいだろう。このやり方は、他のさまざまな目的にも使える。
余った小銭
買い物は基本的に現金でするという人は、恐らく家に帰ってくると、お財布やポケットに小銭が入っているだろう。そうした小銭で"いざという時のための貯金"を始めてみよう。
カップでも瓶でもバケツでもいい。1日の終わりに小銭を決めた場所に入れるようにし、それがいっぱいになったら銀行へ持って行き、"いざという時のための貯金"として預けよう。
現金は使わない派? その場合は、アプリを使うといいだろう。
クレジットカードなどでの購入履歴をまとめ、現金を使った場合に受け取ったであろう小銭を計算し、それを指定した銀行口座や投資アカウントに定期的に移してくれるアプリがいくつもある。自分にあったものを探そう。
まとまった収入
まとまった収入を貯金に回すのも、お金を貯める良い方法だ。ただし、この"まとまった収入"というのは、宝くじに当たるなどといった意味ではない。もともと受け取るはずだったお金のことだ。
勤務先から受け取るボーナス、誕生日にもらうまとまったお金、訴訟で得たお金、還付金、その他の1回限りの収入は、できるだけ貯金に回すようにしよう。
副業
予算を最適化し、これ以上職場では稼げないという場合、副業は収入を増やす良い選択肢となる。あなたの持っているスキル、財産、提供できるサービスを活用しよう。
テクノロジーに詳しいなら、ウェブ開発やグラフィック・デザイン、コンテンツ・クリエイターといったオンラインでできる副業がたくさんあるだろう。アートのスキルがあるなら、イベントやエッツィー(Etsy)のようなオンライン・マーケットプレイスでアイテムを売って、収入が得られるだろう。車を持っていたり、家に部屋が余っているなら、ウーバー(Uber)やエアビーアンドビー(Airbnb)といったシェアエコのアプリを使って収入を増やすことができるだろう。
ここでのポイントは、副業で得た収入を貯金に回すということだ。本業から得る収入と同じように扱ってしまうと、うっかり使ってしまい、"いざという時のための貯金"が貯まらない。
不用品を売る
捨てる神あれば拾う神あり、だ。いらなくなったものをイーベイ(eBay)やクレイグスリスト(Craigslist)、レットゴー(Letgo)などで売ってみよう。地元のフリーマーケットに出すのもいい。
古いものを売ってもお金持ちにはなれないかもしれないが、"いざという時のための貯金"を始めたり、目標額に近づく役には十分立つはずだ。
"間違ったやり方"はない
お金を貯めるために、やれることはたくさんあるが、唯一の正解はない。あなたにとって"いざという時のための貯金"を貯める最良の方法は、自分に合った、続けられる方法だ。それは人によって違っていい。
さらに重要なのは、目標を忘れないことだ。"いざという時のための貯金"がなければ、職を失ったり、予期せぬ出費があった時に、すぐに必要な支払いができない状況に陥ってしまう。
自分のニーズに合わせて、お金を貯める努力を続けていこう。
[原文:5 foolproof ways to build an emergency savings fund]
(翻訳、編集:山口佳美)