フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEO。
Reuters
- 全米黒人地位向上協会(NAACP)、Color of Change、名誉毀損防止同盟(Anti-Defamation League)などの市民権団体は、ジョージ・フロイド氏が警察官によって殺害されたことに関連して、広告主に対し、フェイスブックへの広告費の支払いを停止するよう求めた。
- フロイド氏の死後、フェイスブックは、トランプ大統領による抗議者を「間抜け」と呼ぶ投稿や、「略奪が始まると発砲が始まる」といった暴力を示唆する投稿を許可してきた。
- フェイスブックCEOのマーク・ザッカーバーグは、削除要求があったにもかかわらず、コンテンツを削除しないことを決定した。一方、ツイッターはトランプ大統領のツイートに「暴力を賛美する」とフラグを付けた。
- ザッカーバーグが何もしなかったことを受けて、ノースフェイス、REI、Talkspace、パタゴニアなどの企業は、フェイスブック上での広告を停止した。そのうちのいくつかは7月だけのものだが。
フェイスブックへの広告を一番最初に停止したのはノースフェイス(The North Face)だった。
Bethany Biron/Business Insider
ノースフェイスは6月19日にその決定を発表した。この衣料品会社は、フェイスブック(Facebook)が所有するインスタグラム(Instagram)での広告掲載も停止すると述べた。
ノースフェイスのマーケティング担当グローバル・バイスプレジデントであるスティーブ・レスナード(Steve Lesnard)は、「我々は、有害で人種差別的なレトリックや間違った情報が、世界を不平等で安全ではないものにしていることを知っている。我々はNAACPや#StopHateforProfitに取り組んでいる他の組織とともにある」と声明で述べた。
パタゴニア(Patagonia)は6月21日に、「そのプラットフォーム上に憎悪に満ちた嘘と危険な宣伝」があるフェイスブックをボイコットすると発表した。
フェイスブックはあまりにも長い間、そのプラットフォーム上での憎悪に満ちた嘘と危険な宣伝の拡散を阻止するための十分な措置を講じてこなかった。
アウトドア用品店のREIは、7月のフェイスブック広告を停止すると発表した。
Robert Alexander/Getty Images
82年間、我々は利益よりも人を優先してきた。7月のフェイスブックとインスタグラムの広告をすべて引き上げる。
#StopHateForProfit
メンタルヘルスアプリのTalkspaceもフェイスブックの広告を停止した。CEOのオーレン・フランク(Oren Frank)は、「暴力、人種差別、および嘘を助長するプラットフォームはサポートしない」と語った。
我々、Talkspaceは本日、フェイスブックとのパートナーシップに関する協議を中断した。暴力、人種差別、嘘を助長するプラットフォームはサポートしない。
#BlackLivesMatter
ソフトウェア会社のブレイズ(Braze)も同じ措置をとった。 CMOのサラ・スパイビー(Sara Spivey)は、ツイッターで他の企業にもボイコットに参加するよう呼びかけた。
CMOとして、私はフェイスブック広告のために使われるドルを他の場所に使うことにした。 私は「言論の自由」を隠れ蓑にして、分裂と憎しみに対して行動しない組織に資金を提供しない。仲間のマーケティング担当者、私と一緒に。
#nomoremoneyforFacebook
決済企業のFonsもフェイスブック広告の停止を約束した。
我々Fonsを含む非常に多くの企業が、フェイスブックとインスタグラムからマーケティング予算を減らすことを検討している。広告をやめると、おそらく変わると思う。
CEO兼共同創設者のエリック・ブラナー(Eric Branner)は、このボイコットがフェイスブックの方針変更につながる可能性があると述べた。
(6月25日14:00 パタゴニアの項目を追加しました)
(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)