撮影:鈴木愛子
Business Insider Japan読者にも多い「30代」は、その後のキャリアを決定づける大切な時期。幸せなキャリアを歩むためには、転職にまつわる古い“常識”にとらわれず、刻々と変化する転職市場のトレンドをアップデートすることが大切です。
この連載では、3万人超の転職希望者と接点を持ってきた“カリスマ転職エージェント”森本千賀子さんに、ぜひ知っておきたいポイントを教えていただきます。
前回は、転職時の年収交渉についてお話ししました。転職を図る際、「せっかくなら年収を上げたい。それが無理でも現状は維持したい」と思うのは当然のことです。
しかし、年収ダウンとなっても転職に踏み切ったほうがいいケースもあります。
そこで今回は、「年収ダウン」の捉え方、年収ダウンを受け入れてでも転職すべきかどうかを見極めるポイントについてご紹介します。
「希望年収額で入社」は自分自身を苦しめることも
希望年収が通ればモチベーションも上がる。ただし、「会社の期待に応えなくては」というプレッシャーとも無縁ではいられない。
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まずは、転職時に自分の希望通りの年収アップを果たしたAさんの事例をお話ししましょう。
Aさんは面接時、前職での実績をアピール。「自分が入社すれば、こんな成果を挙げて業績アップに貢献できる」と強く訴えました。