Starbucks
- スターバックスは、インポッシブル・フーズと提携し、植物由来の人工肉を使ったサンドイッチの販売を開始した。
- 他にも夏の新たなメニューとして、シナモンまたはダークココア風味のアーモンドミルクフォームをトッピングしたコールドブリューコーヒーも加わった。
- メニューには、スターバックスがよりサステナブルな企業になろうという努力が反映されているという。
アメリカのスターバックス(Starbucks)は、インポッシブル・フーズ(Impossible Foods)と提携し、植物由来の人工肉を使った「インポッシブル・ブレックファスト・サンドイッチ」を夏の朝食メニューに加えた。6月23日から提供されている。
新メニューにはサンドイッチ以外にも、シナモンあるいはダークココア風味のアーモンドミルクフォームをトッピングしたコールドブリューコーヒーなどの植物由来の商品が加わった。
スターバックスでは、以前から乳成分不使用のドリンク、オートミール、ヴィーガン認証のベーグルなど、植物由来の商品を販売しており、今回のメニューの追加で、そのラインナップがさらに充実する。
プレスリリースによると、このサンドイッチは植物由来の肉でできたパテを、平飼い卵の目玉焼き、チェダーチーズと一緒に、チャバッタというイタリアのパンにはさんだもの。アメリカのほとんどの店舗で購入でき、価格は場所によって4.95ドルから5.25ドル(約530円から560円)となっている。
スターバックスは2020年1月、よりサスティナブルな「リソース・ポジティブ(資源を消費する以上に生み出していく)」企業になるという、今後数十年にわたる目標を設定した。
インポッシブル・フーズの創業者兼CEOのパトリック・O・ブラウン(Patrick O. Brown)博士は、「より多くの植物由来の素材をメニューに加えるというスターバックスの取り組みは、他の大企業にとっての新たなベンチマークとなる」と述べた。
すでにカナダのスターバックスでは、ビヨンドミート(Beyond Meat)と提携し、3月から植物由来サンドイッチの販売を開始している。
ビヨンドミートとの提携メニューは、徐々に営業を再開している中国のスターバックスの新メニューでも拡大している。アメリカやヨーロッパほど人工肉が普及していない中国での販売は、ビヨンドミートのアジア進出への重要な足掛かりとなるだろう。
(翻訳:仲田文子、編集:Toshihiko Inoue)