都知事選、1週間前の期日前投票は4.23%。前回の1.05倍、23区トップは中央区

期日前投票所の案内板(写真は千代田区内のもの)

期日前投票所の案内板(写真は千代田区内のもの)

Business Insider Japan

都選挙管理委員会は6月29日、東京都知事選(7月5日投開票)の期日前投票の中間状況を発表した。投票日7日前の6月28日現在、選挙人名簿登録者数に対する期日前投票者の割合は4.23%だった。

告示翌日の6月19日から28日までの期日前投票者数は48万4664人。前回知事選の同時点(46万1067人)の1.05倍となった。

今回知事選での有権者数は1146万8938人(6月17日現在)で、前回より19万3549人増えている。

都選管の担当者はBusiness Insider Japanの取材に対し、「近年、期日前投票は増加傾向にある。制度自体が普及し、期日前投票所の数も年々増加傾向にあり、全体として投票者数、期日前投票の割合は増えている」と説明する。

基礎自治体別にみると、島しょ部の利島村(23.74%)、新島村(18.3%)、神津島村(16.1%)、大島町(14.51%)は高い傾向にある。都選管では「島しょ部は都心部に比べて人口が少なく、高齢者の比率も高い。選挙への意識が割合的に高くなる傾向があるのでは」と分析する。

23区内では中央区(8.01%、前回比2.2倍)、足立区(6.82%、前回比2.26倍)、文京区(6.58%、前回比1.06倍)がトップ3。

市部ではあきる野市(9.13%、前回比1.39倍)が最も高かった。

期日7日前の東京都知事選挙期日前投票の中間状況

期日7日前の東京都知事選挙期日前投票の中間状況

東京都選挙管理委員会

新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が出された4月7日以降、各地の選挙では過去最低の投票率を更新する例が相次いでいるが、都知事選の期日前投票の全体割合からは、現時点で投票そのものが忌避される傾向は見られない。

都選管は「投票率がどうなるかは、当日にならないとわからない。感染防止に全力で努め、有権者の皆さんが安心して投票できるようにしたい」と話す。

一部島しょ部などを除き、期日前投票は投票日前日の7月4日(土)午前8時30分から午後8時まで受け付けている。

7月5日の投票日は、午前7時から午後8時まで投票できる。郵送される入場券を忘れたり紛失した場合でも、基本的には免許証やパスポートなど身分証明書類があれば投票できる。

都選管では、候補者の氏名や経歴、政見などが記された選挙公報を公式サイトで公開している。

(文・吉川慧

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