BI Daily Newsletter

実店舗を減らし、オンライン販売を強化! H&M、2020年末までに170店舗を閉店へ

H&M

Photo by Budrul Chukrut/SOPA Images/LightRocket via Getty Images

  • 2020年第2四半期の純売上高が50%減となったH&Mは6月26日(現地時間)、年内に170店舗を閉めると発表した。これは当初、同社が予定していたよりも40店舗多い。
  • H&Mは、2020年に新たに出店する計画だった店舗の数も減らすという。広報担当者は、閉店する店のブランド別の内訳を明かしていない。
  • 消費者の買い物習慣の変化を受け、同社はこれまで以上にオンライン事業に注力しているという。

新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)によって消費者の買い物習慣が変化していることを受け、オンライン事業に注力しているH&Mは、店舗の閉鎖を急ぐという。

スウェーデンのファストファッション大手H&Mは6月26日、2020年上期の売り上げを発表した。ロックダウン(都市封鎖)によって多くの店舗が店を閉めていたせいで、12月1日~5月31日の純売上高は現地の通貨で24%減、第2四半期は50%減だった。

一方、3月1日~5月31日のオンラインでの同社全体の売り上げは、現地の通貨で32%増だった。

店舗数の削減を急ぐH&Mは、年内に170店舗を閉め —— 当初計画していたよりも40店舗多い —— 新規出店の数も減らすという。これにより、40店舗の純減となる。

H&Mがこうした対応を取るのは、パンデミックが人々の買い物習慣に長期的な影響を及ぼし、最終的にオンラインでの売り上げが伸びると見ているからだ。

「パンデミックによる顧客行動の急速な変化が、ファッション小売業のデジタル化をさらに加速させることは明らかだ」とH&MグループのCEOヘレナ・ヘルマーソン(Helena Helmersson)氏は26日の決算発表で述べている。

「これに合わせて、わたしたちは組織を適応させ、取り組みを改善し続けている。そうすることで、より柔軟かつ迅速、効率的になれるだろう。わたしたちはデジタル開発を加速させ、店舗ポートフォリオを最適化し、流通ルートの統合を進める」とヘルマーソン氏は言う。

店舗閉鎖がどのブランドに影響するのか、広報担当者は内訳を明かしていない。

"アフターコロナ"でオンライン販売により力を注ごうとしているのは、H&Mだけではない。ザラ(ZARA)やマッシモ・ドゥッティ(Massimo Dutti)などを所有するインディテックス(Inditex)もそうした企業の1つだ。2022年までにオンラインでの売り上げが全体の25%を占めるようになると見ている同社は6月10日、今後2年で1000~1200店舗を閉めると発表した。

アナリストたちも、パンデミックが消費者の買い物の仕方に長期的に影響を及ぼすと見ていて、オンラインショッピングに慣れ、これを続ける人が増えるだろうと考えている。

「オンライン販売は以前に比べて、かなり浸透した状態が続くだろう。これはブランドが評価しなければならないものだ」と、コンサルティング会社グローバルデータ・リテール(GlobalData Retail)のマネージング・ダイレクター、ニール・ソーンダース(Neil Saunders)氏はBusiness Insiderに語った。

ソーンダース氏は、オムニチャネル体験を提供する小売業者は未来に向けて有利な立場にあると指摘する。

「マルチチャネルにうまく対応できず、巨大な実店舗を維持し続けるような小売業者は負け組となるだろう」

[原文:H&M speeds up store closings in 2020 and shifts focus to online shopping

(翻訳、編集:山口佳美)

  • Twitter
  • Facebook
  • LINE
  • LinkedIn
  • クリップボードにコピー
  • ×
  • …

あわせて読みたい

BUSINESS INSIDER JAPAN PRESS RELEASE - 取材の依頼などはこちらから送付して下さい

広告のお問い合わせ・媒体資料のお申し込み