新型コロナへの対応がお粗末だから…… ヨーロッパでアメリカに対する信頼度が低下している


ドナルド・トランプ

アメリカのトランプ大統領(2020年4月5日、ワシントンD.C.)。

Sarah Silbiger/Getty Images

  • 欧州外交問題評議会(ECFR)の最新の世論調査によると、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)でヨーロッパの人々はアメリカに対する信頼を失ったようだ。
  • 「トランプのアメリカに対するヨーロッパ人の信頼は消えた」とレポートは指摘している。「多くの人々が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)へのアメリカの支離滅裂な対応に愕然とした」という。
  • 「デンマーク、ポルトガル、フランス、ドイツ、スペインでは、回答者の3分の2以上がアメリカに対する見方が今回の危機で悪化したと答えた」という。
  • 欧州連合(EU)は、アメリカに対する渡航制限を継続する方針だ。一方で、オーストラリア、カナダ、日本など14カ国を対象に制限を解除するという。

最新の世論調査によると、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)でヨーロッパの人々はアメリカに対する信頼を失ったようだ。

欧州外交問題評議会(ECFR)が先週公表した世論調査の結果、デンマーク、ポルトガル、ポーランド、フランス、ドイツ、スペインの人々は、パンデミックでアメリカに対する見方が悪化したと答えた。この調査は、ヨーロッパの9つの国、1万1000人を対象に、4月から5月にかけてそれぞれの国で行われた。

レポートによると、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の危機はヨーロッパの人々に、西側諸国は価値を共有しているものの、結局「頼れるのは自分たちだけ」だと気付かせたという。

「今年の調査では、危機においてアメリカが自国の主要同盟国だと考えている回答者はごくわずかだった」とレポートには書かれている。「デンマーク、ポルトガル、フランス、ドイツ、スペインでは、回答者の3分の2以上がアメリカに対する見方が今回の危機で悪化したと答えた」という。

その上で「トランプのアメリカに対するヨーロッパ人の信頼は消えた」とレポートは指摘している。「多くの人々が、COVID-19へのアメリカの支離滅裂な対応に愕然とした。3月12日にはシェンゲン協定の加盟国からの渡航を制限し、ヨーロッパとの連帯の欠如を示し、新型コロナウイルスの危機への国際レベルでの取り組みでは、リーダーシップの欠如を示した」という。

今回の調査結果は、2019年にECFRが実施した調査結果 —— ヨーロッパの人々は「紛争でどちらかの側を選ぶ必要がないくらいには強いが、最終的には他の同盟国よりも大抵、アメリカの側につくEUというアイデアを好む」ことを示した —— とは対照的だ。

アメリカに対する信頼度の変化は、特にフランスとドイツで顕著だった。フランスでは46%、ドイツでは42%の回答者が、新型コロナウイルスの影響でアメリカに対する見方が「非常に」悪化したと答えている。

ただ、回答者はEUの新型コロナウイルスへの対応にも満足していないようだ。EUの対応について、半数以上がポジティブな変化があったと答えた国はなかった。また、中国も「圧倒的にネガティブ」な印象をヨーロッパの人々に与えたという。

アメリカでは今、新型コロナウイルスの感染者数が増えている。これまでに260万人以上が感染し、12万7000人以上が死亡している —— これは世界最多だ。

米疾病予防管理センター(CDC)のトップは、新型コロナウイルスの実際の感染者数は公式統計の10倍にのぼる可能性があると認めている。

「現時点で最も正確とされる推計では、1件の報告ごとに実際は10件の感染があると見られる」とCDCのロバート・レッドフィールド(Robert Redfield)所長は6月25日、報道陣に語った。

感染者が急増したことを受けてか、EUはアメリカに対する渡航制限を継続する方針だ。一方で、オーストラリア、カナダ、日本など14カ国を対象に制限を解除するという。

[原文:A majority of people polled across Germany, France, Spain, Denmark, and Portugal have lost trust in the US because of its disastrous handling of the coronavirus pandemic

(翻訳、編集:山口佳美)

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