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- 3月にコロナウイルスのパンデミックが始まって以来、コストコでの買い物体験にはさまざまなレベルで変化が起きている。
- 無料の試食コーナーやハーフサイズのシートケーキなど、コストコの特徴的な要素を放棄しなければならなくなった。
- 食料品への需要の高まりなど、会員の優先順位も大きく変わった。
多くの大手小売業者と同様、コストコ(Costco)も、コロナウイルスのパンデミックによるさまざまな変化を乗り越えてきた。
コストコは、COVID-19が「我々の事業、財政状態そして経営成績に悪影響を与えている」と、5月に証券取引委員会(SEC:Securities and Exchange Commission)に提出した四半期の報告書で報告している。そして「事業運営、製品やサービスへの需要、経営コスト、労働力の確保、在庫へのアクセス、サプライチェーン、先々の業績予想、訴訟問題、財務状況」に急激な変化の可能性があるとした。
こうした変化の多くは、水面下で起こったものだった。だが、買い物客や従業員の目にも明らかな変化もある。
例えば、コストコでは5月以降、会員に対して買い物中のマスク着用を求めている。
クレイグ・ジェラインクス(Craig Jelinek)CEOは同社のウェブサイトへの投稿で「マスクを着用することで、本人だけでなく、他の人も守ることができる」と述べた。
出勤の都度、使い捨ての医療用マスクを2枚、もらえる店舗もある、とコストコで働いて3年目の従業員はBusiness Insiderに語った。
コロナウイルスは、コストコ従業員の働き方も変えた
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店内外で顧客に社会的距離を取ってもらうために、多くの従業員は迷路のような店内の看板やフロアステッカー、さらには商品パレットさえも頼りにしていると、ある従業員はBusiness Insiderに語った。
変化が起こったのは、店内に限ったことではない
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本社や支社の従業員の多くは「COVID-19のため、リモートで働いている」と同社がSECに提出した書類には記されている。
出典:Costco
コストコでお馴染みの体験の多くも、パンデミックで中断または廃止となっている
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アメリカではハーフサイズのシートケーキ(写真)の販売を休止している。コストコはBusiness Insiderに対し、この人気商品の再販の見通しは立っていないと語った。
コストコ名物の無料の試食品提供も、衛生上の懸念から中止された
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この業務を請け負っていたクラブ・デモンストレーション・サービシズ(Club Demonstration Services)の従業員の多くは、代わりに店舗の消毒業務に就いた。また、一部の店舗では試食コーナーを再開している。
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フード・コートも、一時はテイクアウトでしか注文できなかった
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現在はメニューを限定して営業を再開している。
パンデミックはコストコでの買い物の仕方を変えてしまった
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コストコがSECに提出した書類によると、この春の期間には、消費者は衣料品のようなカテゴリーに見向きもせず、食料品のような必需品を購入したという。
出典:Costco
[原文:7 ways the coronavirus has changed Costco]
(翻訳:Ito Yasuko、編集:Toshihiko Inoue)