キツネ、カワウソ、鳥…… カメラマンが捉えた、31枚のかわいらしい野生動物の子どもたち


キツネ

カメラマンお気に入りの1枚。

Ossi Saarinen

オッシ・サーリネン(Ossi Saarinen)さんはフィンランドの写真家だ。

自然界の動物の赤ちゃんを撮影し、キツネやカワウソ、アザラシといった生き物たちの生活を記録している。

動物たちを安全に撮影することに人生を捧げているサーリネンさんは、写真を撮るために真夜中に起きたり、森の中で眠ることもあるという。

「ネイチャーフォトの一番楽しいところは、野生動物に囲まれて自然の中に身を置き、彼らの日々の生活を観察し、追いかけることができることです」とサーリネンさんはInsiderに語った。


オッシ・サーリネンさんは、フィンランド出身の写真家だ。

シカ

Ossi Saarinen

サーリネンさん(23)は自然が大好きだと、Insiderに語った。

「子どもの頃から自然、中でも野生動物が大好きで、関心がありました」

「文字が読めるようになる前から、鳥の本をどこにでも持ち歩いていたんです」

サーリネンさんが最初のカメラを手に入れたのは15歳の時だった。18歳になってから動物を撮り続けている。


15歳の時に初めてのカメラを手に入れ、18歳になってから動物を撮り始めた。

鳥

Ossi Saarinen

「18歳になるまでは、自分の目か双眼鏡を使って動物を観察していました」とサーリネンさんはInsiderに語った。「でも、同じことをカメラでやるようになって、自分が自然の中で体験したこうした美しい瞬間を他の人たちとシェアできることに気付きました」という。

「ただ見るのではなく、良い写真を撮ることの難しさが全てをよりエキサイティングにしました」


写真を撮る時の優先事項は動物と一緒にいることだ。

動物の子ども

Ossi Saarinen

「ネイチャーフォトの一番楽しいところは、野生動物に囲まれて自然の中に身を置き、彼らの日々の生活を観察し、追いかけることができることです」とサーリネンさんは言う。

「写真を撮ることは二の次です」


撮影に慣れるにつれ、サーリネンさんは動物の子どもにレンズを向けるようになった。

キツネ

Ossi Saarinen

「自分にとって最初の、最も記憶に残る動物の子どもとの出会いは、恐らく2017年5月の、当時まだ自分が住んでいた実家近くで見つけたとても小さなかわいらしいキツネの子どもとの出会いです」とサーリネンさんは言う。

「あれは夢が叶った瞬間でした。その時、動物、中でもその子どもの写真を撮るのが自分のやりたいことだと気付きました」

「あの日から、自然の中を歩き、動物を待つことにもっと時間を使うようになりました」


動物の赤ちゃんを撮影するコツも教えてくれた。

鳥

Ossi Saarinen

「動物の子ども探す時は、その巣やすみかを見つけることが重要です」とサーリネンさんは言う。「長期的に見て、その周辺で見つける方が簡単です」

サーリネンさんは、写真の大半を自宅近くで撮っている。


動物の痕跡を追わなければならないこともある。

クマ

Ossi Saarinen

「自宅周辺で、巣穴や糞、足跡などいろいろな痕跡を追って歩き回ります。そうすることでどこを彼らが動いているか分かります。その後、夜か早朝に彼らの姿がないか見に戻ってくるんです」とサーリネンさんは言う。

「かなりの忍耐が必要になります。いつ姿を見せるか、全く分かりませんからね」


写真を撮るよりも、実は動物を見つける方が時間がかかるのだ。

キツネ親子

Ossi Saarinen

「ぼくの時間の約95%は動物を探したり、動物を待っている時間です。写真を撮るのはたった5%なんです」とサーリネンさんは言う。

「1年のうちの、1日のうちの、正しい時間に外にいることが重要です」


写真を撮る前に、サーリネンさんはその動物についてよく調べるという。

鳥

Ossi Saarinen

「それぞれの動物を撮るには、その予備知識をインターネットや本で調べる必要があります。動物の行動を理解することが、動物を見つける役にも立つんです」とサーリネンさんは言う。


いい写真を撮るには、動物のスケジュールに合わせなければならない。

キツネ

Ossi Saarinen

「写真を撮るのは、ほぼ早朝か深夜ばかりです」とサーリネンさんは言う。

「太陽が昇っていくにつれ、動物は活動的でなくなり、おもしろい写真を撮るには光の条件が悪くなって、他の人々が外を出歩き始めます」

「朝出かけたいなら、日の出の前に起きなければなりません。夏なら午前2時か3時の間ですね」とサーリネンさんは付け加えた。


夜に撮影する時は、外で眠ることもある。

鳥

Ossi Saarinen

「動物たちが再び活動的になる夕方、日没の2~3時間前に外へ戻ることもあります」とサーリネンさんはInsiderに語った。

自宅から遠く離れている時は「寝袋を使って森で夜を過ごすこともしばしばです」という。


"忍耐力"と"音を立てない能力"が最も重要なスキルだという。

クマ

Ossi Saarinen

「動物を見つけたら、できるだけ動かず、音を立てないことが重要です。野生動物はものすごくシャイで、子どもは特にそうなので」とサーリネンさんは言う。

「突然の音や動きは動物たちを驚かせ、何時間も遠ざけてしまうんです」

「ぼくは周りの景色に溶け込むような服を着るようにしています。緑や茶色が多いですね」とサーリネンさんは話した。


動物によってさまざまな戦術を使い分けている。

カワウソ

Ossi Saarinen

「一部の動物は単純に見つけるのが難しいんです。人間から遠く離れていることを好んだり、そもそもレアな動物だったりで」とサーリネンさんは言う。

「動物を見つけて、近付いていく時に向こうがどう反応するかは、その種類やその個体によって全然違います」

その上で、サーリネンさんは「中にはシャイでとても敏感な動物もいます」と話し、クマを例に挙げた。「クマは遠く離れていても人間のにおい、音、姿を感じ取り、こちらが気付く前に逃げてしまいます。一方、リスや鳥といった一部の動物は、人間が近付くことを許してくれます」という。


動物がどこに住んでいるかも、撮影に影響するという。

キツネ

Ossi Saarinen

「例えば、田舎に住んでいるキツネは一般的にとてもシャイで、撮影するのが難しいです。でも、都市部に住むキツネは人間の存在に慣れているし、とても好奇心旺盛なんです」とサーリネンさんは話した。

「一般的に、都市部に住んでいる動物は皆、田舎に住んでいる動物たちよりもアプローチしやすいです」


動物の特性によっても、撮影が難しくなる。

アザラシ

Ossi Saarinen

サーリネンさんによると、小さくて、動きの速い動物は撮影が難しい。

周囲に姿が溶け込んでいたり、夜行性の動物も姿を捉えるのは簡単でないという。


写真を撮る時は、動物の安全を最優先するという。

キツネ

Ossi Saarinen

「野生動物を撮影する時…… 特に子どもを撮る時は、あまり彼らの邪魔をしないことが重要です」とサーリネンさんは言う。

「常に動物の福祉を最優先しています。向こうが怖がっているのか、リラックスしているのか、常にその行動を読み、近付き過ぎないようにしています」


動物の子どもを撮る時は、その親にも注意を払っている。

親子

Ossi Saarinen

「子どもの方はぼくのことをあまり気にしていなくても、母親がストレスを感じ、子どもをどこかへ連れて行ってしまったり、最悪の場合、子どもを置き去りにすることもあります」とサーリネンさんは言う。

「初めて動物に会った時は少し離れた場所にとどまり、信頼が得られ始めたら、彼らの邪魔をしないよう、ゆっくり近付いていきます」


サーリネンさんは、動物の生活を邪魔しないよう心掛けている。

キツネ

Ossi Saarinen

「撮影する動物に食べ物はあげません。唯一の例外は、人間からどちらにせよ食べ物をもらう場所に住んでいるリスや小さな鳥で、ピーナッツを少しあげることもあります」とサーリネンさんは語った。

「人間に慣れ過ぎて、食べ物を人間に依存し始めさせたくはないので」


捕食する側と捕食される側の関係も邪魔しないという。

鳥

Ossi Saarinen

「捕食者が他の動物…… しばしば子どもを襲っているのを見かけても、どんな形であれ関与しないようにしています。それが自然のあり方だと思うからです」とサーリネンさんは言う。

「例えば、ぼくが撮影していたリスをハゲタカが捕まえるのを見ても、悲しいとは思いません。ハゲタカにとっては、いい食べ物を手に入れられて良かったと思います」


これまでに撮った中で、サーリネンさんの一番のお気に入りがこの写真だ。

キツネ

Ossi Saarinen

「1枚だけ選ぶというのはとても難しいですが、自分にとってのお気に入りで、一番意味を持つ1枚は恐らく、2017年に初めて撮影したキツネの写真です」とサーリネンさんは言う。

「1枚の写真の中に4匹のとても小さなキツネの子どもたちが収まっています。この後、いろいろなキツネの写真を何千と撮影してきましたが、今でもこれはぼくのお気に入りです」


最も難しいのは、自分が撮影したい動物に近付くことだ。

リス

Ossi Saarinen

「彼らの大半はとてもシャイで、人間が近付いてくるのが分かると逃げてしまいます」とサーリネンさんは語る。

いい写真が撮れるチャンスは、多くはない。


加えて、動物はじっとしていることが少なく、撮影はさらに難しくなる。

キツネ

Ossi Saarinen

「動物を見つけたとしても、満足できる写真を撮るのは難しいです」とサーリネンさんは言う。

「100枚撮って1枚あるかどうかです」


サーリネンさんに対して、動物が攻撃的になったことはないという。

子ども

Ossi Saarinen

「基本的に動物は、母親ですら恐怖から人間に対して攻撃的になることは非常にまれです」とサーリネンさんは言う。

「動物の邪魔をしたり、ストレスを与えないよう、常に気を付けています。もし怖がらせるようなことがあれば、すぐにその場を立ち去り、二度と邪魔をしないようにしています」


撮影した動物たちを、サーリネンさんは守りたいと考えている。

鳥

Ossi Saarinen

「ぼくが写真を撮っている動物の多くは、人間の行動のせいで危機に瀕しています」とサーリネンさんは言う。

「彼らの姿を今後も目にし、写真に捉えたいと思うなら、ぼくたちは生き方を変える必要があります」


自身の作品が、人々の危機に瀕した動物への認識を高める役に立ってほしいと考えている。

シカ

Ossi Saarinen

「ぼくは自分の写真を使って自然の美を見せることで、人々の環境問題への意識を高め、願わくば危機に瀕した動物たちを守る役に立ちたいと考えています」とサーリネンさんはInsiderに語った。


動物写真家を目指す人には、外で時間を過ごすようアドバイスしている。

キツネ

Ossi Saarinen

「一番大切なのは、外へ行き、できるだけたくさんの時間を自然の中で過ごすことです」とサーリネンさんは言う。

「そうすることで、自然のあり方を学び、いつどこで撮るべきものが見つかるか分かるようになります」


調査も重要だ。

森の中の動物

Ossi Saarinen

「自分が会いたい動物について、本を読んだり、ネットで調べるなどして情報を集めましょう」とサーリネンさんは言う。

「動物のことやその行動について知っていれば、動物を見つけたり、撮影がしやすくなります」


サーリネンさんは、自分が必要だと思う以上にたくさんの写真を撮るべきだという。

キツネ

Ossi Saarinen

「できるだけいろいろな種類の写真を撮り、あらゆる新しい手法、思いついたアイデアを試してみましょう」とサーリネンさんは言う。

「ゆっくりでも日に日に上手くなるはずです」


「常に"昨日よりいい写真を撮ろう"と努力すべきだ」とサーリネンさんは言う。

シカ

Ossi Saarinen

成功するには時間がかかる。サーリネンさんも、自身の技術を磨き続けているという。


ただ、なかなかうまくいかなくても、イライラしないようアドバイスしている。

アザラシ

Ossi Saarinen

「忍耐強くありましょう。失敗してもがっかりしないことです」とサーリネンさんは言う。

「自然に囲まれて過ごす時間を楽しみましょう」


サーリネンさんは写真集も出している。

タヌキの子ども

Ossi Saarinen

写真集の他、ポストカードなどもサーリネンさんのウェブサイトで購入できる。


最新の作品はインスタグラムでチェックできる。

キツネ

Ossi Saarinen

サーリネンさんのインスタグラムはこちら

[原文:A nature photographer captures foxes, otters, and other baby animals in their natural habitats

(翻訳、編集:山口佳美)

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