元従業員が明かす、スターバックスで歓迎されない10の行動


ドリンクを受け取る前に、自分が注文したものか、よく確認するようにしよう。

ドリンクを受け取る前に、自分が注文したものか、よく確認するようにしよう。

REUTERS/Kim Hong-Ji

  • スターバックスの従業員は、客の振る舞いをよく見ている。
  • 注文したのとは違うドリンクをカウンターから持って行ったり、混んでいる時間帯に注文を迷ったりすると、スタッフをいらだたせるかもしれない。
  • ミルクや砂糖などがあるコンディメント・バーや化粧室を散らかしたままにしておくと、バリスタの仕事が増えることになる。
  • ドライブスルーで追加注文をしたり、会計後にトッピングを頼んだりするのも、対応するスタッフのイライラの素になる。

シアトルを本拠とする大手コーヒーチェーンのスターバックス(Starbucks)は、毎日何百万人もの客にサービスを提供している。

大人気で常に混雑しているスターバックスでは、バリスタたちがスムーズに切り盛りしようと頑張っている。それがうまくいくかどうかは、客の「よい振る舞い」が頼みの綱だ。

Business Insiderは、スターバックスの元従業員アレクサ・ブレイ(Alexa Blay)に取材し、客がスターバックスで絶対してはいけないことと、バリスタを喜ばせる方法を教えてもらった。

ここでは、スターバックスで避けるべき行動をいくつか紹介しよう。


自分が注文したものかどうかを確認せずに、ドリンクを受け取ってはいけない

受け取る前に、自分が注文したものか、よく確認すること。

受け取る前に、自分が注文したものか、よく確認すること。

Zhang Peng/LightRocket via Getty Images

ブレイによれば、驚くほど多い客のミスのひとつが、自分が注文したものではないドリンクを持って行ってしまうことだという。

「ほんの少し時間をとって、ドリンクをよく見るようにしてほしい。あなただって、誰かに『自分のドリンクはどこへ消えたんだろう』と思わせたくはないはずだ」


すべてのドリンクで、お代わりサービスを期待してはいけない

一部のドリンク以外はお代わりサービスはない。

一部のドリンク以外はお代わりサービスはない。

Mike Blake / Reuters

情報通のコーヒー好きなら、スターバックスでは一部のドリンクで無料または安価のお代わりサービスがあることに知っているかもしれない。しかしブレイによれば、スタッフは、客がルールを知らないことにいらだっているという。

「一部のドリンクはお代わりの対象になるが、多くのドリンクは対象外だ。それが重要なことなら、注文する前に確認するようにしてほしい」とブレイは述べる。

(訳注:日本ではドリップーコーヒーのお代わり150円、カフェミストのお代わり200円などのサービスがある)


会計が済んだ後に、トッピングを追加してはいけない

支払いが終わったあとに、有料のチョコレートソース増量や、エスプレッソショットの追加などを頼んではいけない。

支払いが終わったあとに、有料のチョコレートソース増量や、エスプレッソショットの追加などを頼んではいけない。

Shutterstock

ブレイの話によれば、客の中には、少しでも節約したいために、ドリンクの会計が済んでからトッピング等を頼む人もいるという。ご推察のとおり、従業員はその戦術をよく思っていない

「会計が終わったあとに、追加料金のかかるトッピングを頼むのはやめて」とブレイは言う。「フレーバーシロップを入れたり、エスプレッソショットを追加したりしたいのなら、注文しているときに頼んでほしい」

ミルクを豆乳にしてほしいと頼むのをうっかり忘れてしまったような場合なら、スタッフはたいてい対応してくれる。だが、トッピングやフレーバーをまんまと無料でせしめようとして、わざとカード決済が済んだあとに頼んではいけない。


ミルクや砂糖、パウダーなどが並んだコンディメント・バーを散らかしっぱなしにしない

散らかしっぱなしにすると、バリスタの仕事が増える。

散らかしっぱなしにすると、バリスタの仕事が増える。

Richard Vogel/AP

コンディメント・バーを使った後、少し時間をとって後片づけをしてくれるとスタッフにとってはありがたい。

「ミルクを少しこぼしてしまったときや、空になった砂糖の袋があるときには、袋は捨てて、こぼしたミルクを拭いてくれるとうれしい」とブレイは言う。

自分ではどうにもならないほど散らかしてしまったら、スタッフに声をかけるのが賢明だ。


「裏メニュー」は、バリスタにとっては頭痛のタネだ

レッドベルベット・フラペチーノなどの裏メニューは、作るのに時間がかかる。

レッドベルベット・フラペチーノなどの裏メニューは、作るのに時間がかかる。

Starbucks

スターバックスの多くの店舗で、メニューに載っていない商品を提供しているのは本当だ。でも、応対をするバリスタが、あなたがネット上で読んだスペシャルドリンクの作り方を必ず知っているわけではない。

「バリスタは、その裏メニューのつくり方を知っているかもしれないし、知らないかもしれない。注文される頻度や、そのバリスタの経験次第だ」とブレイは言う。

ブレイによれば、裏メニューを味わうチャンスをできるだけ大きくしたいのなら、名前を言うだけでなく、ドリンクのレシピを伝えれば、その説明をもとに作ってもらえるかもしれないという。


店内で飲食では、必要以上のスペースを独占しない

仕事やおしゃべりをするときには、他の客のために場所を空けることも考えよう。

仕事やおしゃべりをするときには、他の客のために場所を空けることも考えよう。

Richard Vogel/AP

現在は、新型コロナウイルス感染症に対する懸念から、多くのスターバックス店舗でテイクアウトのみや、座席数を減らすといった対応をしているが、店内での飲食が可能な場合には、礼儀正しく振る舞おう。

ブレイも言うように、座席やテーブルのスペースを必要以上に使うのはマナー違反とみなされる。

「必要以上のスペースを使わないで。座席を探して立っている人がいるのに、4人がけのテーブルを何時間も独占したままでいるのはよくない」

コートやジャケット、バッグをテーブルや椅子に置かないようにすれば、多くの人がスペースを利用できるようになる。


ドライブスルーでは、受け取り口での追加注文はしない

ドライブスルーの受け取り窓口で商品を追加すると、店内作業の遅れの原因になる。

ドライブスルーの受け取り窓口で商品を追加すると、店内作業の遅れの原因になる。

Tooykrub/Shutterstock

急いでいるときなどには、ドライブスルーでの注文をミスしやすい。だが、ブレイによれば、支払い窓口で追加のドリンクなどを頼むのは、従業員にすれば大迷惑だという。

「注文が済んでしまったら、もうあなたの番ではないことを理解してほしい。ほかのものを注文するなら、列の後ろに並び直すべき」とブレイは言う。

ほしいものを注文し忘れた場合は、車を駐車場に置いて店内で注文するか、単純にもう1回ドライブスルーに入り直すのが最善の選択だろう。


化粧室に、ごみや紙コップを残していくのは無作法なこと

一部のスターバックス店舗の化粧室は、客以外にも開放している。

一部のスターバックス店舗の化粧室は、客以外にも開放している。

Gene J. Puskar/AP

ブレイによれば、カップや包み紙やフォーク類を化粧室に持ち込んでそのまま放置する行為は、スタッフをいらだたせるという。

「食べ残しやごみをトイレに放置されると、本当にイライラする」とブレイは言う。

「トイレにごみを放置する理由はない。マナー通りに、きちんと片づけてほしい」

飲食エリアのごみ箱がいっぱいになっていたら、化粧室に捨てるのではなく、スタッフに声をかけるようにしよう。


何を注文するか決まっていないのに列に並ぶのは、避けたほうがいい

列に並ぶ前に注文を決めておくのが望ましい。

列に並ぶ前に注文を決めておくのが望ましい。

AP/Mark Lennihan

季節限定の商品や数え切れないほどのドリンクがずらりと並ぶスターバックスのメニューには、圧倒されてしまうことが多い。

とはいえ、注文するものを決めずに列に並ぶのはあまり歓迎されないとブレイは話している。

「ピークの時間帯には、レジまで来てもまだ何を注文するかを決めていないのは困りもの」とブレイは言う。

「待たされるほかのお客さんが、自分の番が来るまでにイライラを募らせてしまう」

ブレイによれば、レジでメニューに関する質問をしたり、アレルギーについてのリクエストをするのはまったく問題ないという。それでも、自分の番が来るまでには、少なくとも選択肢を狭めておくようにしよう。


開店時間よりも前に来て、入れてくれと頼んではいけない

スターバックスでは、掲示されている開店時間より前に客を店内へ入れることはない。

スターバックスでは、掲示されている開店時間より前に客を店内へ入れることはない。

Gerald Herbert/AP

どれほど切実にカフェインの刺激を求めていても、スターバックスが掲示された開店時間よりも前にあなたを店内に入れてくれることを期待してはいけない。

このルールは、店内に従業員がいるのが見えている場合も同じだ。

「開店前に従業員がしなければならないことはたくさんある。だから、早起きのお客さんのために早く店を開けるというのは、本当にできない相談だ」とブレイは話している。


[原文:10 things you should never do at Starbucks, according to a former employee

(翻訳:梅田智世/ガリレオ、編集:Toshihiko Inoue)

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