祝Jリーグ再開!…無観客試合は判定が厳しくなり、ホームチームはパフォーマンスが大幅に低下する


ダヴィド・ルイス選手と審判員のアンソニー・テイラー。

アーセナルのダヴィド・ルイスにレッドカードを提示する主審のアンソニー・テイラー。

Getty/Pool

  • サッカーのレフェリーは、彼らの判定にヤジを飛ばしたり喝采を送ったりする観客がスタジアムにいない場合、より厳しい判定を下すことがデータで示された。
  • ニューヨーク・タイムズによると、データ分析会社のグレースノートがドイツ・ブンデスリーガで5月以降に無観客で行われた83試合を分析した。
  • それによると、ホームチームはスタジアムにサポーターがいない時の方がよりファウルをとられ、イエローカードも増えることが明らかになった。
  • つまり、無観客だと「審判が無意識にホームチームに有利な判定をしてしまう」可能性が取り除かれるということだ。

サッカーのレフェリーは、彼らの判定にヤジを飛ばしたり喝采を送ったりする観客がスタジアムにいないときには、より厳しい判定を下していることがデータで示された。

ニューヨーク・タイムズによると、データ分析会社のグレースノート(Gracenote)は、ドイツのプロサッカーリーグ「ブンデスリーガ」の83試合を分析した。これらの試合は、5月のリーグ再開以降、無観客で開催されたものだ。

分析によると、ホームチームはスタジアムにサポーターがいない時の方がファウルを多く取られ、イエローカードを提示されることも増えることが明らかになった。

グレースノートのスポーツ分析部門リーダー、サイモン・グリーブ(Simon Gleave)はニューヨーク・タイムズに対し、これまでのデータ分析によると「ホーム・アドバンテージ」はほとんどの場合、「レフェリーが無意識にホームチームに有利な判定をしてしまう」ことが原因だと見られてきたと語った。

無観客で開催されたブンデスリーガの試合で、「ホームチームに対するファウルの判定やイエローカードが増加」したことは、「この仮説を裏付けているようだ」とグリーブは述べた。

グレースノートのデータでは、無観客だとホームチームの全般的なパフォーマンスが大きく低下することも示唆されている。

ブンデスリーガの試合で、ロックダウン以前と比較して、ホームチームは勝率が10パーセント減少しただけでなく、シュートやゴールも減り、クロスやドリブルを試みることも減った。

別のデータ分析会社、インペクト(Impect)のルーカス・ケプラー(Lukas Keppler)CEOは、無観客試合は明らかに「ホームチームの不利益」につながっていると、ニューヨークタイムズに語った。


[原文:Referees in soccer are stricter without fans in the stadium to jeer or cheer their calls, a new study finds

(翻訳:仲田文子、編集:Toshihiko Inoue)

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