習得は難しいが一生役に立つ15のスキル

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タイムマネジメントのスキルはあなたの人生をとても楽にする。

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人生で一番大事なことを習得するためには必ずしもお金がかかるわけではない。しかし、それは習得のために時間と努力と忍耐が必要ないというわけではない。

重要なライフスキルを学ぶ上では、それらがとりわけ重要だ。

努力に値する素質とはどういったものなのか突き止めるため、あるQuora読者が以下の質問を投稿した。

「身に付けることは大変だけれども、役に立つスキルにはどのようなものがありますか?」

以下にわたしたちのお気に入りの意見と、重要だと考えるスキルを紹介する。

エンパシー(他人の気持ち・感情の理解)

「あなたは世界で最も規律があって、優秀で、さらには裕福な人間かもしれませんが、もし、あなたが他人の感情に無関心ならば、ソシオパス(社会病質者)以外の何者でもありません。」と、カミア・テイラー(Kamia Taylor)は述べる。

経営者のジェーン・ワードワンド(Jane Wurdwand)は、エンパシーは人間にとって重要な能力だが、現代のビジネスであまりにも軽く考えられ過ぎていると説明する。

「エンパシー (他人の感情を理解する能力)はセールスやサービスに従事する人にとって、とても重要です。団結心を促すエンパシーは、人にさらなる努力をするためのモチベーションを与えます。エンパシーを持てば、給料だけではない大きなやりがいを感じ、従業員は自らの無関心の枠を打ち破り頑張ろうと思えるのです」

タイムマネジメント

効果的なタイムマネジメントは、雇用主に最も評価されるスキルの1つだ。どの方法が正しいとは言えないが、自分にあったシステムを見つけ、継続することが大事だとAlina Grzegorzewskaは説明する。

Alinaは以下のように語る。

「わたしにとって一番身に付けることが難しかったのは計画をすることです。計画したことの実行は言うまでもなく、ToDoリストを作り、完璧にスケジュールしてしまうことで、すべてのタスクを計画通りにこなすことができるんです」

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Flickr/martinak15

睡眠

世の中には多くの睡眠ハックが出回っていて、すべての情報を把握するのは難しい。しかし、選んだ睡眠法に関係なく、日頃から習慣を整えておくことは快適な睡眠の手助けとなる。

多くの調査が、一貫した睡眠スケジュールを持つことは就寝と起床を容易にし、全体的に睡眠の質を高めることを明らかにしている。

助けを求める

「以前仕事の面接で『もし助けが必要な時に質問できないようでしたら、この仕事は任せられません』と、言われたことがあります」。ルイス・クリスティー(Louise Christy)はそう語る。「もちろんわたしはできますと答えました。後になって、以前そのポジションに就いていた方が仕事で大失敗を犯したことを知りました。彼はどうすればいいのか分からないのにもかかわらず、過ちを認められずに、他人に助けを求めなかったのです」

助けが必要であることを理解し、求めることは、実は驚くほど難しい。なぜなら、誰も無能だとは思われたくないからだ。

ハーバード・ビジネス・スクールの最近の調査によると、助けを求めることは逆に有能であると捉えられると指摘する。つまり、アドバイスを求めることは、質問相手の知性や専門知識を正当に評価していることを意味し、相手の好感度をあげることにつながる。

一貫性

新しい運動の習慣づけにせよ、LSAT(米国のロースクール入学試験)の勉強にせよ、重要なプロジェクトの取り組みにせよ、一貫性は成功を維持する上で必要不可欠だとKhaleel Syed氏は述べる。

人はトップになると、多くの場合、頑張るのをやめる。しかし、そのトップの地位を維持するため、さらに熱心に働き、さらに一貫した仕事の結果を出さなくてはいけない。そう同氏は語る。

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Wikimedia Commons

ポジティブなセルフトーク(自己会話)

「結局のところは他人になんて思われようと関係ないのです」とShobhit Singhalは述べる。「しかし、自分で自分のことをどう思うかは重要です」

ポジティブなセルフトークの反対はネガティブなセルフトークだ。ベントリー大学のThe Center for Women and Businessの責任者、ベツィー・マイヤー(Betsy Myers)は「ネガティブなセルフトークは自信を少しづつ削ぎ落とす」と考えている。

余計なことに干渉しない

「これをマスターするには何十年もかかりました」。Aarushi Sharmaはそう語る。

「他人の私事に干渉するのは誰のためにもなりませんし、時間とリソースの無駄です。もし、あなたが道徳的に正しいとしても、余計な口出しをする権利はないのです」

黙るべき時を知る — — そして、ちゃんと実行する

「泣き言や文句を言ってもどうにもならない時があります」(Roshna Nazir)。「時にはただ口を閉じるのが必要な時もあります」

自分の心の内だけに留めておくことが、最良の選択である場合もある。「怒っている時、動揺している時、取り乱している時、不安な時、わたしたちは思わず頭に浮かんだことをすべて口に出してしまいます。その後、だいたい後悔します」

取り乱している時に口を閉じることは、最も役に立つスキルの1つ。もちろん最も習得するのが難しいスキルの1つでもある。

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Francisco Osorio/Flickr

聴く

「黙ることは聴くこととセットだ」と、Richard Careagaは言う。

「わたしたちの多くは、やらなくてはいけない仕事(インスタントメッセージや、電話の対応など)に追われています。わたしたちの脳は、許容できる情報量を越えると根をあげてしまうのです」。『What Keeps Leaders Up At Night』の著者であるニコル・リプキン(Nicole Lipkin)は、以前、Business Insiderにそう語った。

アクティブリスニング(相手の言葉を進んで傾聴する姿勢や態度、聴き方)の秘訣として、相手が言ったことを繰り返すという方法がある。「すべての人が同じ認識を持つことで物事がとても容易になることがあります」とニコルは言う。

陰口をこらえる

「わたしにとって人生で一番大切なことは人間関係です」。Jason T Widjajaはそう語る。「そして良い人間関係を構築し、維持する上で一番重要なことは信頼です」

信頼を失う簡単な方法の1つは、裏で人の悪口を言うことだとJasonは言う。

Jasonにとって、陰口を叩かないようにすることは大変だった。なぜなら、それは、重要かもしれない会話に参加する機会を逃し、影響力のある人から距離を置き、ぎこちなく「邪魔してすみませんが、それを知る必要はないので他のことを話しませんか?」と伝えなければいけないことを意味するからだ。

「しかし、継続して実行すれば、お金では買えない見返りを得られます。信頼です」。Jasonはそう言った。

正直

他人に対して常に正直でいると、時には気まずいことにも遭遇する。しかし、相手に好ましいことを言えないからといって、それを言わなくていいというわけではない。

FacebookのCOO(最高執行責任者)シェリル・サンドバーグ(Sheryl Sandberg)は、radical candor(徹底的な率直さ)の支持者である。それは人を個人として思いやると同時に、相手を激怒させても構わないという姿勢が交わったフィードバックの方法だ。

Radical candorを実践する時は、HHIPPの頭文字を使ってやり方を覚えるといい。Radical candorのルールは、謙虚に(Humble)、役に立ち(Helpful)、即座に(Immediate)、直接相手に(in Person)、個人的な攻撃をしない(it doen't Personalize)だ。

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Getty Images/Spencer Platt

今この瞬間にいること

幸せ研究家のマット・キリングワース(Matt Killingsworth)によると、わたしたちは今この瞬間にいることがあまり得意ではないという。わたしたちは、何をしていても47%の割合で何か他のことを考えていて、それが幸せを妨害しているという。

「何をしていようと、他のことを考えていれば幸福度が下がります。例えば、通勤が好きだという人はあまりいないですよね。もっとも退屈な活動の1つだと思いますが、通勤時ですら他のことを考えるより、通勤自体に集中した方が幸福度がはるかに高くなりました。驚きです」

思考をコントロールする

やりたいことをやり、達成したいことを達成したいならば、思考を意識的にコントロールする必要があると、Mark Givertは述べる。

「わたしたちは皆、過去の経験の産物です。その経験のすべては思考によるものです」

新しい言語を習う

このスキルはただ新しい会話の機会を生んだり、仕事のチャンスを広げるだけではない。

ハンガリー語ネイティブで、Metaphor Englishの創始者およびCEOのBalázs Csigiはブログで以下のように語る。

「英語をマスターしたことは、私の人生にとって驚くほどプラスになりました。新しいマインドセットや、新しい感情の仕組み、新しい思考などが身についたからです」

もちろん、英語以外の言語でも同じことが言えるだろう。

言語を学ぶ時にカギとなるのは、その文化のすべてをマスターすることだと同氏は言う。至難の技だが、追求する価値は大いにある。

人前で話す

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ウォーレン・バフェット

Alex Wong/GettyImages

人前で話すことが苦手な人は多い。アメリカ実業界の重鎮 ウォーレン・バフェット(Warren Buffett)でさえ、以前は人前で話すことが怖すぎて吐いていたという。同氏は『スノーボール ウォーレン・バフェット伝』(原題:The Snowball: Warren Buffett and the Business of Life)の中で、彼の伝記作家のアリス・シュレーダー(Alice Schroeder)に「実際に人前で話さなくてもいいように生活の段取りを整えていたんだ」と語っている。

バフェット氏はデール・カーネギーのスピーキングの授業で何度もスピーチの練習を重ねた結果、最終的に恐怖心を乗り越えることができたそうだ。

「やってみて、練習するしかない時もある。わたしの場合は上手くいったんだ。それがわたしの持っている学位の中で一番大事なものだよ」

(敬称略)

[原文:15 skills that are hard to learn but will pay off forever

(翻訳:Wizr)

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