丸井の「キャッシュ化速度」はなぜこれほど遅い?売上高・利益には表れない真の戦略を見抜け

会計とファイナンスで読むニュース

Takamex / Shutterstock.com

この連載では、日々の企業ニュースを切り口に、会計とファイナンスを学びながらニュースの真相に迫ります。

前回に引き続き、ポストコロナ時代に適応したビジネスのあり方へとビジネスモデルの転換を迫られる百貨店業界分析の中編をお届けします。

「資金効率を見る指標」で分析していくと、丸井グループは他の大手百貨店グループとは大きく異なる点が浮き彫りに。その違いを生んでいる要因とはいったいなのでしょうか?

前回は、キャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)という指標をご紹介しました。今回はこの指標を使って、大手百貨店グループと丸井グループ(以下、丸井)のビジネスモデルの違いを分析していくことにしましょう。

決算書からCCCを計算する

まずは前回の復習です。CCCとは、事業活動を通じて仕入れから販売、現金回収に至るまでの日数を見る指標で、「キャッシュ化速度」などと表現されることもあります。

図表1

前回は、「売上債権回転日数」「棚卸資産回転日数」「仕入債務回転日数」は既にわかっている状態でCCCを計算しました。しかし実務では、決算書を見ながらこれらの値を計算していく必要があります。

では、以降で決算書からCCCを計算する方法をご紹介しましょう。この時のポイントは、1日当たりの売上高もしくは売上原価を計算するという点です。そうすることで、B/S上に載っている売掛金や買掛金が売上高(もしくは売上原価)の何日分に相当するのかが掴めます。

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