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丸井は“金融会社”、パルコは“デベロッパー”。「脱・百貨店」進める小売の雄が狙う勝ち筋とは

この連載では、日々の企業ニュースを切り口に、会計とファイナンスを学びながらニュースの真相に迫ります。

ここまで2回にわたってお届けしてきた「百貨店業界のビジネスモデル転換戦略」は今回で完結。資金効率の指標であるCCCが異常なまでに長い丸井グループの真の狙いとは? そして、伝統的な百貨店ビジネスからの脱却を図る他の百貨店グループの戦略とは? ファイナンスのプロ、村上茂久さんが分析します。

前回は、決算書からCCC(キャッシュ・コンバージョン・サイクル)を算出する方法を説明し、三越伊勢丹ホールディングス(以下、三越伊勢丹)と丸井グループ(以下、丸井)のCCCを計算してきました。三越伊勢丹のCCCは21日だったのに対し、丸井は604日と、桁違いの長さであることがわかりました。

図表1

(出所)丸井グループ有価証券報告書より筆者作成。

試しに、前々回取り上げた大手百貨店グループ4社と丸井のCCCを比較してみると、図表2のような結果になります。

図表2

(出所)J.フロント リテイリング、三越伊勢丹HD、髙島屋、H2Oリテイリング、丸井グループ各社の有価証券報告書より筆者作成。

髙島屋もH2Oリテイリングも、CCCは三越伊勢丹とさほど遜色ない10〜25日。J.フロント リテイリングのCCCは意外にもマイナスです(これについては後述します)。これらの企業と比べると、丸井の「604日」というCCCは、計算間違えかと目を疑うほどの長さです。

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