2021年にアメリカの住宅価格は6.6%下がる…失業率の上昇が要因に


「売家(FOR SALE)」

MartinPrescott/Getty Images

  • アメリカの住宅価格はコロナウイルスのパンデミックによる悪影響で、2021年にかけて6.6%下落することになるだろう、とコアロジック社の7月7日のレポートが伝えている
  • それによると、住宅価格指数は2020年5月までの12カ月で4.8%増加した。特に、若い買い手の高い需要と低供給が後押ししたためだという。
  • 「これまでの動きは、住宅市場が最終的に回復することを示唆しているが、下落が予想されるのは失業率の増加によるところが大きい」とコアロジックはレポートに記している。「最近、国内のCOVID-19感染者が急増しているため、予想が低くなった」

コロナウイルスのパンデミックによる景気低迷が続く中、アメリカの住宅価格は来年にかけ、下落することになるだろう、とコアロジック(CoreLogic)社のレポートが伝えている

同社は、住宅価格指数が2021年5月までの12カ月で6.6%下落すると予想。年単位のマイナス予想は2012年2月以来初めてで、2月に始まったパンデミックによる景気後退に直面していることがその理由だ。

不動産業はコロナウイルスのパンデミック下でも、これまでのところは好調だ。同社の住宅価格指数は、5月までの12カ月で4.8%増。特に若い買い手の高需要と低供給が後押ししたためだという。

「これまでの動きは、住宅市場が最終的に回復するだろうということを示唆しているが、下落が予想されるのは失業率の増加によるところが大きい」とコアロジックは7月7日のレポートに記している。また、「最近、国内のCOVID-19感染者が急増しているため、予想が低くなっている」という。

経済活動の再開で、新たなコロナウイルス感染者が過去最高を記録している州もあり、再開計画が白紙に戻る可能性もある。

アメリカ経済は、6月に雇用が過去最高となる480万人増え、労働市場は回復基調にあることを示した。ただしこれは、新たな感染者が急増して再開が脅かされる前の、月初めのデータを反映したものだ。

「予想されていた景気後退の影響が、住宅市場にも表れ始めている」とコアロジックは述べた。「5月の新規契約数は前年比で増加しているにもかかわらず、住宅価格の上昇は6月には失速し、夏が終わるまでその状態が続く見込みだ」

パンデミックによる景気後退は、アメリカ国内の住宅市場に大きな影響を与えている、とレポートは伝えている。2021年には、125の都市で、75%の確率で価格が下落するとコアロジックは見ている。

最も打撃の大きな地域は、フロリダやアリゾナといった「COVID-19感染者の増加に続き、春夏の観光市場が崩壊した」州だとコアロジックは述べた。

[原文:US home prices will fall 6.6% over the next year as COVID-19's fallout worsens, report says

(翻訳:Ito Yasuko、編集:Toshihiko Inoue)

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