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「Fire HD 8 Plus」はスマートディスプレイ入門に最適? 使い勝手と注意点をチェック

Fire HD 8 Plusとワイヤレス充電スタンド

これはアマゾンのAlexa(アレクサ)搭載スマートディスプレイに見えるが、実はタブレットと充電スタンドだ。

撮影:小林優多郎

アマゾンのFireタブレットと言えば、その価格の安さとプライム・ビデオなど、アマゾンの各種コンテンツのビューワーとして十分な機能を備えているコスパの高さに定評のある端末だ。

アマゾンは6月3日から複数の新製品の出荷を開始したが、筆者はその中でも最上位機種「Fire HD 8 Plus」に注目していた。その理由は、Fire HD 8 Plusに搭載された機能「Showモード」と専用周辺機器「ワイヤレス充電スタンド」の存在だ。

FireタブレットがEchoシリーズに早変わり

天気予報を表示

写真左がEcho Show、右がFire HD 8 Plus。

撮影:小林優多郎

Showモードとは、Fireタブレットを同社のスマートディスプレイ「Echo Show」シリーズと同様の見た目や機能を実現するモードだ。ShowモードはFire HD 8 Plus以外にも、従来機の「Fire HD 10」やレノボの一部のタブレットでも利用できる。

では、なぜわざわざ「Fire HD 8 Plus」の組み合わせで注目するか。それは「ワイヤレス充電スタンド」の存在と価格だ。

Fire HD 8 Plusは、Fireタブレットシリーズで初めてQi規格のワイヤレス充電に対応している。Fireタブレットをワイヤレス充電スタンドに置くだけで、充電が開始されるというわけだ。さらに、充電だけではなく、自動的に「充電スタンドに置くと、Showモードに切り替わる」という機能も付いている。

モードが切り替わる

充電台から外した状態であれば、ただのFireタブレットだ。

撮影:小林優多郎

すなわち、ふだんはタブレットとして家の中でも外出先でも利用し、充電中はスマートディスプレイとして使う、ということがとてもシームレスに行えるというわけだ。

そして、価格はタブレット本体と充電スタンドのセットで1万4980円。同じぐらいのディスプレイサイズのスマートディスプレイ「Echo Show 8」が同じ1万4980円と考えると、使えるシーンの多さからおトク感はかなり増す。

外部サービスが使える点はEchoより便利

家電操作

Fire HD 8 PlusのShowモードで、家電操作画面を開いているところ。

撮影:小林優多郎

では、実際のところFire HD 8 PlusのEcho Showモードはどの程度“使える”ものなのか。

アレクサの機能だけで言えば、ほとんど違いはない。天気を聞けば現在地の今日の天気を教えてくれるし、ライトのオンオフなど登録されている家電の操作も可能。マイクとカメラのミュートもハードウェアボタンはないが、画面上から行える。

ABEMA

Fire HD 8 PlusにABEMAアプリをインストールしておけば「アレクサ、アベマを開いて」で、アプリが起動する。

撮影:小林優多郎

各種スキル(スマホで言うアプリ)の実行もやや差異はあったが問題なかった。逆に、一部のサービスについてはFire HD 8 Plusの方が使い勝手がいい場合もある。

とくに「ネットフリックス」「ABEMA」といったアマゾン外の動画サービスを愛用している場合、Amazon App Storeからアプリをインストールしておけばアレクサに「ネットフリックスを開いて」と言えば、ネットフリックスアプリが起動できる。このような芸当は専用デバイスであるEchoシリーズにはできないことだ。

ビデオ通話

EchoやFireデバイス、スマートフォンアプリとビデオ通話するのもカンタン。

撮影:小林優多郎

また、Fire HD 8 PlusはFire HD 10やFire 7などとは違い、横置きがいわゆる正位置のデバイスとなっている。そのため、正面カメラが横置き時に上部真ん中になり、アレクサのビデオ通話機能が非常に利用しやすい。

“いろいろできる”ことがデメリットになる場合も

スピーカー

Fire HD 8 Plusのスピーカーは横置き時、上側面に来るよう配置されている。

撮影:小林優多郎

もちろん専用デバイスならではのメリット……Fire HD 8 PlusとEcho Showモードの組み合わせで利用する場合のデメリットも存在する。

個人的に気になったのは音と機能制限の2点だ。

音性能に関して、Echo Showは大型の10インチと9インチモデルでは2インチのデュアル・ネオジムドライバー、小型の5インチモデルでは1.65インチフルレンジスピーカーを搭載。Fireタブレットと比べてしまうと、音量や音質などはEchoシリーズに軍配が上がる。

もちろん、Fire HD 8のスピーカーは横置きした時に上部に来るよう配置されているため、アレクサの声やプライムミュージックの音楽もこもることなく聞こえる。ラジオ的感覚のながら作業などで聞く分には十分だが、気になる人は留意しておいた方が良い。

買い物

Fire HD 8 Plusでは、PCやスマホを使用ときの感覚と同様に買い物ができてしまう。

撮影:小林優多郎

機能制限については、Echo Showはあくまでもアレクサができる範囲のことしかできない。一方で、Fire HD 8であれば、アマゾンやKindleなどでの買い物、アプリ内課金が容易にできてしまう。これでは、まだリテラシーが育まれていない子どもや、客人などがよく来る場所に置きづらい。

対処法としては、画面ロック機能オンにすればいい。画面ロックをオンにして、さらにはアレクサのショッピング機能をオフもしくはPIN入力必須にすれば、Showモードを維持したまま勝手に操作や買い物をされたりする心配はなくなる。

画面ロック

画面ロックをつけておけば、Showモードを有効にしながら、ほかの操作を制限できる。

撮影:小林優多郎

その代わり、ビデオ通話の応答やネットフリックスなどの外部アプリを音声で立ち上げる際には、画面ロックの解除が必要となり、一手間増えるのは痛し痒しといった具合だ。

スマートディスプレイの入門機にも最適

EchoとFire

スマートディスプレイ入門のハードルを下げるのにもってこい。

撮影:小林優多郎

我が家の場合は、筆者と妻の2人暮らしで家全体も狭く、アマゾンに買い物情報以外のデータをアップしていないため、画面ロックすることなく使えている。

また、新型コロナウイルスの影響で帰省もままならないため、今まで使っていたEcho Showを親戚の家に送り、我が家はFire HD 8 Plusを使ってビデオ通話をより手軽に楽しもうと画策している。

個人的には、スマートディスプレイやスマートスピーカーは気になってはいるものの、使いこなせるかどうか自信がないという人に対し「最終的にアレクサを使わなくても、タブレットとしても使えるから試してみては」と推すのにピッタリの製品だと感じている。

(文、撮影・小林優多郎

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