東京都新型コロナウイルス感染症対策本部会議中の小池都知事。
東京都
7月9日、東京都では新たに新型コロナウイルスへの感染者が224人確認された。
同日午後4時半から開かれた東京都新型コロナウイルス対策本部会議で、小池百合子都知事は、
「これまで最大の224人となりました。年代別に見ると、20〜30代が75%を占めております。感染経路別に見ますと、いわゆる夜の街関連の感染者が一定数を占めているところでございます。さらに最近は、若年層の友人同士のパーティや会食での感染がみられています」
と、基本的にはこれまでと変わらない傾向であると語った。
224人の感染者は、3400件を上回るPCR検査に対して確認された感染者数。陽性率(検査数に対する陽性者の割合)にすると約6.6%と、最も感染者が多く確認された4月中旬(陽性率が最大約30%)とは若干状況がことなる。
ただし、専門家や現場の医療従事者から、「単に検査が増えただけではない、より注意が必要だ」との意見があり、都としても医療提供体制に関する警戒度を1段階上げる行政判断がなされたという。
また、感染者のうち10代以下を含む30代以下が80%以上を占めていることから、
「いかに既往歴をもつ高齢者にうつさないかという工夫、対応が必要だと考えています」
とした。
また、再び休業要請などを実施する考えについて問われると、地域と連携していく考えを示しながら、次のように語った。
「クラスターを出したところに休業要請を出すことについて、財政的に東京都がバックアップすることによって、それ以上の(感染の)広がりを食い止めていく。できるだけ効率的にピンポイントで進められるようになればと思っています」
なお、7月9日の感染者に関する詳細な分析はまだ途中段階だとした。
(文・三ツ村崇志)