アメリカの株式指数は2020年内に8%下落する…バンク・オブ・アメリカの株式担当者が予測


S&P500が下落すると予想

Brad Barket/Getty

  • バンク・オブ・アメリカの株式調査責任者は、S&P500指数が年末までに現在の水準から8%減少すると予測している。
  • 「私は弱気ではないが、ここから年末までのリスクは完全にマイナス側にある」とサビタ・サブラマナイアンは同行が主催するオンラインセミナーで述べた。
  • 彼女は11月の大統領選挙でジョー・バイデンが勝利すれば、投資家に優しい税制が終わるかもしれないと指摘した。
  • コロナウイルスの恩恵を受ける株を好む投資家には、代わりに消費財、工業、テクノロジー、金融に注目することを勧めた。

3月中旬以降、一部のアナリストは株式市場の動向に強気の姿勢を示している。

その理由は、ロックダウン規制の緩和、ゼロ金利政策、債券利回りの低下、信用市場の急速な回復など数多くある。

しかし、MarketWatchによると、バンク・オブ・アメリカが行ったオンラインセミナーで同行の株式調査責任者であるサビタ・スブラマニアン(Savita Subramanian)は、対照的な見方を示したという。

彼女の予測では、S&P500指数は現在の水準から約8%下落して2900ポイント前後になるという。

「私は自分を弱気だとは思わないが、ここから年末までのリスクは完全に下落の方向にある」とスブラマニアンは述べた。彼女は、株式が債券に比べてこれほど魅力的になったことはほとんどないが、それは続かないかもしれない、と付け加えた。

トランプ大統領が経済の再開を後押しした後にコロナウイルス感染者が急増したことに言及して、彼女は「我々は再開を心待ちにしていた。そして今、しっぺ返しを受けている」と語った。

金融危機、世界同時不況、そしてパンデミックを目撃したミレニアル世代の消費支出は急激な変化を迎えるだろうと彼女は述べた。「景気後退や不況時のような」支出傾向になるかもしれないと。

この20年間、グローバル化や金利の低下、減税などが、株式ブームに乗ろうとする世界中の投資家のための環境を整えてきた。しかし、その傾向は弱まりつつあるように見え、スプラマニアンは、COVID-19対策のこれまでにないほどの金融刺激策が、株式市場の成長を加速させたことを「本当に心配している」という。

彼女は、11月の大統領選挙でジョー・バイデン(Joe Biden)が勝利すれば、市場に優しい税制が終りを迎える可能性がある、と述べた。トランプ大統領は、バイデン候補が勝利すれば、株と年金資産は「崩壊して、消滅する」と述べている。

スプラマニアンは、投資家は現実を知らず、「市場は経済状況を完全に織り込んでいるわけはない」と考えている。

現在、投資家はコロナウイルスの恩恵を受ける銘柄を好んでいるが、消費財や工業、テクノロジー、金融分野に注目するべきだと彼女は考えている。

[原文:The S&P 500 will fall 8% by the end of 2020, according to Bank of America's equity chief

(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

  • Twitter
  • Facebook
  • LINE
  • LinkedIn
  • クリップボードにコピー
  • ×
  • …

あわせて読みたい

新着記事

BUSINESS INSIDER JAPAN PRESS RELEASE - 取材の依頼などはこちらから送付して下さい

広告のお問い合わせ・媒体資料のお申し込み