Ice Kite.
Red Yacht Design
- アイス・カイトは、可能なときには巨大な凧に引っ張ってもらうという革新的なスーパーヨットだ。
- 2基のディーゼルエンジンと巨大な凧を併用することで、効率的な航行を可能にしている。
- まだ設計段階だが、その構造にはガラスを多用しており、乗客は凧の動きをはっきりと見ることができるようになっている。
- アイス・カイトの建造を依頼したドイツ人実業家は、ジェットスキーやボートなどを運ぶためのサポート船の建造も計画している。
スーパーヨットはどう考えても無駄であると切り捨てるは簡単だが、そのような過剰な輸送手段をよりクリーンにすることは大きな意味があるだろう。それは、あるドイツ人の実業家にとっては、資源の効率的な活用へのユニークなアプローチ(ヨットを引っ張ってくれる大きな帆)を持つ未来的なヨットの建造を依頼することだった。
このアイス・カイト(Ice Kite)はまだ設計段階で、Red Yacht Design、Dijkstra Naval Architects、そして匿名のドイツ人実業家が協力して構想を練り上げた。
全長約210フィート(64メートル)のこの船には2基のディーゼルエンジンが搭載され、燃費を向上させるために1700平方フィート(158平方メートル)の巨大な凧を使用する。カイトサーフィンを思い浮かべてほしい。ただし、もっと大きく、豪華で、高価だが。
アイスカイトは、複数のデッキ、プール、日光浴場、ラウンジ、寝室、バーなど、スーパーヨットとして必要な設備がすべて整っている。
匿名の発注者は、アイス・ゴースト(Ice Ghost)と呼ぶサポート船も製作を依頼しており、ヨットの他にも、飛行機、ジェットスキー、その他さまざまな種類の娯楽用品を運ぶ予定になっている。
ロブ・レポートで最初に報じられた「アイス・カイト」とその小さな相棒を紹介しよう。
アイス・カイトは、意外な動力源を持つ、洗練された最新のスーパーヨットだ
Ice Kite.
Red Yacht Design
出典:Red Yacht Design
まだ設計段階だが、このユニークな船は、2つのディーゼルエンジンと巨大な凧で進む
Ice Kite.
Red Yacht Design
出典:Red Yacht Design
1700平方フィートもの広さを持ち、600フィート(約180メートル)の高さを舞う凧(カイト)は、モーターを補助して船の推進効率を高める
Ice Kite.
Red Yacht Design
Source: Robb Report
開発に携わったRed Yacht Designによると、アルミとカーボンファイバーで作られた細身の抵抗の少ない船体によって燃費も向上しているという
Ice Kite.
Red Yacht Design
出典:Red Yacht Design
おそらく最も環境に優しいのは、スーパーヨットを所有しないことだろう。アイス・カイトを依頼したドイツの実業家は、少なくともこのヨットを複数のオーナーで共同利用することを計画している
Ice Kite.
Red Yacht Design
出典:Red Yacht Design
ヨットのデザインにはガラスが多く使用されており、乗客はパノラマの景色を眺めることができる。室内からカイトの動きを見ることもできるようになっている
Ice Kite.
Red Yacht Design
出典:Red Yacht Design
カイト・ラウンジと名付けられたこの部屋は、ダイニングルームとしても機能する
Ice Kite.
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出典:Red Yacht Design
屋外のメインデッキには、12人用のダイニングエリアやバー…
Ice Kite.
Red Yacht Design
出典:Red Yacht Design
…そしてプールもある
Ice Kite.
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プールサイドには、日光浴用の段差を設けた広々としたラウンジエリアがある
Ice Kite.
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出典:Red Yacht Design
メインデッキの階段を上ると、アッパーデッキがあり、グリルステーションやバー…
Ice Kite.
Red Yacht Design
出典:Red Yacht Design
…ホットタブと…
Ice Kite.
Red Yacht Design
出典:Red Yacht Design
…カウチのある「パーティーラウンジ」エリアがある
Ice Kite.
Red Yacht Design
出典:Red Yacht Design
アイス・カイトには、10人用のゲスト・ベッドルームがあり、オーナー用キャビンには、バスルーム、ドレッシングルーム、オフィス、リビングエリア、メインデッキへのプライベートエントランスがある
Ice Kite.
Red Yacht Design
出典:Red Yacht Design
アイス・カイトには送迎の問題を解決するためのヘリポートもある。そして巨大なヨットだけでは取り回しが悪いので、サポート船も一緒に建造される。アイス・ゴーストだ
Ice Kite.
Red Yacht Design
出典:Red Yacht Design
86フィート(約26メートル)のサポート船は、ジェットスキーやボート、飛行機など、所有者の娯楽用品を運ぶ。デッキは大きなパーティーエリアとしても利用できる
Ice Ghost.
Red Yacht Design
出典:Red Yacht Design
アイス・ゴーストのデッキの下には2つのゲストキャビン、キッチン、ダイビング機材用の倉庫があります。ともにまだ設計段階ですが、発注者はオランダの造船所で建造することを検討している
Ice Ghost.
Red Yacht Design
出典:Red Yacht Design
(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)