【ETIC.・宮城治男2】親世代の呪縛から解き放ちたい。90年代前半に起業という生き方を紹介

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ETIC.代表理事、宮城治男(48)の活動の原点には、同世代の仲間たちを、古い親世代の価値観の呪縛から解き放ちたいという願いがあった。

中学時代からすでに、いい大学に進み、大企業に入るという生き方には魅力を感じていなかったという。

「大人たちが作った世の中のシステムに乗ることに、嫌悪感があった」

「起業は自分たちを自由にしてくれるんじゃないか」

早稲田大に進学した宮城は、マスメディアを志望しテレビ制作会社でアルバイトを始めた。一方、文化祭のイベントなどを企画・運営するサークルに入った。

自由気ままに生きているように見えたサークルの先輩たちは、就職活動を始めると一転、偏差値で大学を決めたのと同じ感覚で企業を選んだ。卒業後、時折部室を訪れるOBも、会社の不満ばかり漏らしていた。

「苦労して大企業に入った結果が、愚痴ばかりの人生なのか? もったいないし、かっこ悪いと思った」

そんな時先輩を通じて、起業家の支援団体を知る。宮城は「会社は作れるもの」という事実に衝撃を受けた。起業家に会ってみると、修羅場をくぐった魅力的な人ばかり。彼らの経験談は、大学の講義より格段に面白かった。

「起業は、自分たちを自由にしてくれる光になるんじゃないか」

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