TikTok(ティックトック)は元ディズニーの動画配信戦略トップ、ケビン・メイヤーを最高経営責任者(CEO)にヘッドハントした。
Jesse Grant/Getty Images for Disney
- TikTokは2020年の最初の5カ月間だけで従業員数を倍増させた。LinkedInのデータから判明した。
- TikTokは2020年に入ってビジネス開発部門を強化。2019年の1年間との比較で483%に急拡大している。
- 同社はアメリカや他の国々で批判や監視の目にさらされているものの、ユーザーはそれと無関係に急増を続けている。
モバイル向けショートムービー共有アプリ「TikTok(ティックトック)」について、ここ数週間、議論が爆発した。インドでは使用が禁止され、アメリカでも、同アプリを運営する中国のバイトダンスに対するプライバシーやセキュリティ上の懸念のため、今後使用禁止になる可能性が出てきた。
ただし、アプリのユーザーたちはまったく意に介していないようだ。
TikTokの人気は2020年も衰えることを知らず、第1四半期に世界でのダウンロード数は過去最高を記録。市場分析会社シミラーウェブ(SimilarWeb)がアンドロイドユーザーのサンプリングデータをもとに試算した結果、7月のデイリーアクティブユーザー(アメリカ国内のみ)は前月比8.3%増えたという。
同社はユーザー数の増加に合わせて採用も強化中で、米ウォルト・ディズニーで動画配信サービス部門のトップを務めたケビン・メイヤーをヘッドハントしたのもその一環。急増する顧客基盤をキャッシュに変えようという動きがみてとれる。