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- ウォートンスクールのマウロ・ギレン教授は、新著『2030(2030年——今日の主要トレンドがあらゆるものの未来と衝突しその形を変える)』で10年後の世界を予想している。
- 今後10年で人口はより多様化し、それ以上に高齢化が進む。女性が世界の富の半分以上を所有し、アジアと中東とアフリカの発展途上国では中産階級が増加するとギレン教授は見ている。
- 「リモートでの仕事、遊び、学習のためにデジタルプラットフォームが爆発的に活用されるようになったため、将来は、完全にリモートとはならないまでも混合型が主流になっていくだろう」と教授は言う。
世界中の人たちが将来を予言する水晶玉を求める時があるとすれば、まさに今だろう。地球全体がコロナウイルスに捕らわれ、私たちがそれまで生活だと思っていたものがほとんどの部分でひっくり返ってしまった今、誰もが思っていることは、「次は何が起こるの?」だ。
ペンシルベニア大学ウォートンスクールのマウロ・ギレン教授。
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ペンシルベニア大学ウォートンスクールで国際経営学が専門のマウロ・ギレン教授は、この問いに答えたいと思っている。ギレン教授は、アメリカでランキング1位のビジネススクールで経営者を教育しているだけでなく、社会学者であり、政治経済学者であり、グローバル・トレンドについて最先端を行く専門家のひとりでもある。
新著『2030: How Today's Biggest Trends Will Collide and Reshape the Future of Everything』を近く出版予定のギレン教授は、今から10年後の世界をどう予想しているのだろうか。