グーグルは「心理的安全性」をどう醸成しているか。“生煮え”のアイデアを交換することで得られる2つの利点

グーグル本社

Uladzik Kryhin / Shutterstock.com

  • グーグルでは、自分が正しい方向に進んでいるか分かるように、ラフの段階からアイデアを共有するよう社員に促している。
  • こうすることで、アイデアの核心部分について貴重なフィードバックが得られるほか、自分と同様の取り組みをしている人や手を貸してくれそうな人も分かる。そう語るのは、同社Office of the CTOのグループウェア「G Suite」担当リーダー、ダイアン・チャレフ(Diane Chaleff)だ。
  • こうした習慣的なアイデア交換は、グーグルが重んじる「心理的安全性」(完全には自信が持てないうちでも躊躇せずにアイデアを出せる状態のこと)の一環だ。
  • 科学者らによると、心理的安全性の高いチームほど高い成果を挙げる傾向があるという。

グーグルでは、アイデアを自分の内にしまっておくというのは最悪の選択とされる。それよりも、生煮えのアイデアを社員同士がぶつけ合う習慣をつけてほしいとマネジャーたちは考えている。

ダイアン・チャレフ

ダイアン・チャレフは、グーグルOffice of the CTOのG Suiteリーダー。

本人提供

「グーグルの社内では通常、アイデアを素早く頻繁に共有することを重視しています」と語るのは、同社Office of the CTO[編集部注:パートナー企業のIT活用をサポートする組織]のグループウェア「G Suite」担当リーダーのダイアン・チャレフだ。

「何かアイデアがあるなら、仲の良い同僚にパッと合図を送ったり、何人かにショートメールを飛ばしたり、文書にメモを箇条書きしてコラボレーションを始めてほしいと思っています。そうすればすぐにフィードバックをもらえますから」

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