仕事の時間は長くなり、昼休みや深夜も働くようになった…マイクロソフトのリモートワーク実態調査


マイクロソフトの調査によると、リモートワーカーはより長い時間働き、その勤務時間帯はより流動的になったという。

マイクロソフトの調査によると、リモートワーカーはより長い時間働き、その勤務時間帯はより流動的になったという。

Gpointstudio/Getty Images

  • マイクロソフトは、パンデミックで在宅勤務をするようになった350人以上の従業員を対象に、仕事の習慣などに関する調査を行い、その結果をハーバード・ビジネス・レビューで発表した。
  • 調査によると、短時間の会議が増え、長時間の会議は減り、全体的な会議の時間は10%増加した。
  • また、在宅勤務になってから、ランチタイムや深夜の時間帯に働くことも増えた。
  • マイクロソフトの調査結果は、仕事と生活の境界線が曖昧になり、スケジュールもより流動的になったことを再認識させるものとなった。

マイクロソフト(Microsoft)は、パンデミック中に在宅勤務をした社員350人以上を対象に、仕事のやり方についての調査を行った。その結果、社員はパンデミック以前よりも長い時間働き、勤務時間帯はより流動的になり、短時間の会議を多く行うようになったことが分かった。

マイクロソフトは7月15日にハーバード・ビジネス・レビュー( HBR)で調査結果の詳細を発表している。この調査は、匿名化された電子メール、カレンダー、インスタントメッセージ(IM)のメタデータと、職場環境変革チームが社員が提出したコメントを集計したものを合わせ、ここ数カ月で「コラボレーションのパターン」がパンデミック前と比べてどのように変化したかを明らかにしたものだ。

調査の結果、驚くことではないかもしれないが、在宅勤務によって社員はより多くの共同作業を強いられるようになったことが分かった。会議に費やす時間が10%増えていたのだ。だが、彼らのスケジュールや会議の習慣は、同じオフィスで対面していたころと同じようなものというわけではない。特に長時間の会議はあまり行われなくなった。

「リモートワークになってから、個々の会議の時間は減っている。30分以下の会議が22%増え、1時間以上の会議は11%減少した」と、HBRには記されている。

研究者によると、この変化は社員自身が引き起こしたものだとし、「短時間の会議への転換は自然に起きたことで、上から指示があったわけではない」という。

また、在宅勤務へシフトしたことで、チーム内外のコミュニケーションにおいて、管理職はより積極的な役割を果たさなくてはならなくなった。それを表すように管理職のIMの利用は、パンデミック以前と比べると一般社員が50%増だったのに対して115%も増加していた。

もう1つの大きな変化は、在宅勤務だとより長い時間働き、勤務時間帯はより流動的になるということだった。

「新たな『夜勤』が定着してきた。社員はやり残した仕事を夜にこなしている。しかも1人だけでやっているわけではない。午後6時から深夜にかけて送信されたIMは52%増だった」と、研究者は記している。

通勤する人がほとんどいなくなったことから、朝の会議は行われなくなり、昼の会議が好まれるようになっている。また、ランチのために仕事場を離れることもなくなり、パンデミック以前は平均25%減少していたランチタイムのIMが、リモートワークではわずか10%の減少に止まっている。

リモートワークは週末にまで波及しているようだ。パンデミック以前は、週末に「コラボ」した社員は10%だったが、在宅勤務ではそれが3倍に増加した。

マイクロソフトによるこの調査結果は、リモートワークのトレンドに関するこれまでの調査ですでに明らかになっていることや、多くの人々が経験的に分かっていることを裏付けた。

Business Facilitiesが3月に行った調査では「(在宅勤務に切り替わってから)アメリカでの平均的な1日の勤務時間は40%、つまり約3時間増加した。これは世界で最も大きな増加」だという。4月に行われたClockwiseの調査では、チーム会議が29%、個別会議が24%、「細切れ時間」が11%増加したことが分かった。また、働きすぎの傾向も見られ、コンサルティング企業Eagle Hillが行った調査では、回答者約1000人の45%が、仕事に疲れていると回答した。

マイクロソフトの研究者は、仕事の進め方に大きな変化が生じたことから、仕事と生活の調和を取りながらも、より効率的にコミュニケーションを取るための「創造的な戦術」が求められていると述べている。

具体的な変化への対応例として、マイクロソフトや関連企業では「社員がやるべきことを明確して、つながりを保つために管理職がマンツーマンでサポートすることを日常化すること、孤立感を解消するために少人数のミーティングを増やすこと、仕事で燃え尽きないように深夜のIMを減らすこと」などが行われたという。

[原文:Microsoft's work-from-home study learned what you already knew: Meetings are too long and people are working more during the pandemic

(翻訳:仲田文子、編集:Toshihiko Inoue)

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