ヒュー・ジャックマンになるのはあきらめろ…YouTuberが「ウルヴァリン・ダイエット」を試してみた

ヒュー・ジャックマンにはなれなかったよ

20th Century Fox/Aseel Soueid/Youtube

  • ヒュー・ジャックマンは、人気キャラクターのウルヴァリンを演じ、X-MENシリーズのヒットに貢献してきた。この役柄にふさわしい、極限まで引き締まった筋肉質な身体を作るためにジャックマンが行ったのは、過激なまでの食事法だった。
  • この食事法では、1日4000キロカロリー、かつ200グラム以上のタンパク質を含んだ食事を摂る。しかも、食事が可能なのは1日8時間に限られている。この間に6回に分けて食事をとり、それ以外の時間帯は絶食する。
  • フィットネスをテーマにするYouTuberが、この食事法にチャレンジした。1日試してみての結論は、これだけ健康的な食材を食べるのは本当に大変で、大半の人にとっては非現実的というものだ。

ヒュー・ジャックマン(Hugh Jackman)は、マーベル・スタジオのヒット作、『X-MEN』シリーズでローガン(別名:ウルヴァリン)を演じたことでよく知られている。このシリーズで彼の見せ場となっているのが、シャツを脱いで裸の上半身を見せるシーンだ。

だが、この見事な肉体を手に入れるには、かなりの努力に加え、健康的なメニューを大量に食べる必要がある。

ジャックマンの肉体改造計画では、1日に4000キロカロリー弱を摂取し、必須栄養素を均等に摂る必要がある。炭水化物、脂肪、タンパク質はそれぞれ1日230グラムがノルマで、これはかなりの量だ。

これを1日6回の食事に分けて摂るわけだが、さらに条件がある。この食事法では、食事ができる時間帯が8時間と決まっていて、それ以外の時間は絶食することになっているのだ。食事をあらかじめ決められた時間帯だけで行うと身体の脂肪燃焼能力を増進させることが、いくつかの科学的研究で裏付けられている。

フィットネス関連の動画を配信している24歳のYouTuber、アッセル・スエイド(Aseel Soueid)は2019年末、セレブリティの食事法を実践するシリーズの一環として、ジャックマンのこの食事法に挑戦した

スエイドによれば、この食事法に筋肉を増量する効果があるのは間違いないが、こうした高カロリーの食事は万人向きではないという。8時間の間に、これだけ大量の食事を作って食べるには、多大な時間と労力が必要になるからだ。

ウルヴァリンになるために食べるべきもの:毎食のタンパク質、大量の野菜、そしてナッツ類やオリーブオイル、アボカドなどに含まれる身体に良い脂肪

ジャックマンはこの「8/16時間」のルーティーンを採用していた。この場合、必要とされるカロリーと栄養素は、食事を摂ることが許されている8時間の内にすべて摂取しなければならない(残りの16時間は絶食状態にする)。

スエイドは、午後2時から10時までを「食事タイム」に設定した。そのメニューは以下の通りだ。

1食目:「ウルヴァリン・ダイエット」の最初の食事は、大きなボウル1杯分のオートミールに、ブルーベリーと卵2個を入れたものだった。

2食目:最初の食事から数時間後、ワークアウトの前に、10オンス(約280グラム)のステーキ、サツマイモ、蒸したブロッコリー1カップ、ギリシャ風サラダ(味付けはコショウ、フェタチーズ、オリーブオイル)を食べた。

3食目:マシントレーニングのあと、鶏の胸肉、玄米、そしてまたギリシャ風サラダを食べた。

4食目:3食目の後まもなくやってきたおやつタイムのメニューは、プロテイン・シェイクとミックスナッツ1カップ。

この時点で、スエイドは食べることにかなりの疲れを覚えていたという。彼は「食事の間隔があまりに短いので、すでにお腹はパンパン」との感想を漏らしているが、この後さらに、夕食が待っている。

5食目:夕食のテーブルに並んだのは、ティラピア(淡水に住む白身魚)のフィレを蒸したもの、生のアボカド、そしてまたしても蒸したブロッコリーだった。

5回の食事の後、最後のおやつが喉を通らない状態に

6回目となるこの日最後の食事は、食べ応えがあるおやつという位置づけで、2人前のミックスナッツだった。これには、1日の中で脂質とタンパク質の適切なバランスを取るという目的がある。

この時点でスエイドはすでに満腹で、8時間の食事タイムの最後を締めくくるこのおやつをやっとの思いで完食する有様だった。

「ナッツは小さな粒にカロリーが詰まっているので、本当に助かった。そうでなければ、超クリーンな食事で400キロカロリー近く摂取するというノルマを達成することはできなかっただろう」と、スエイドは振り返る。

食事のバランスは良く、栄養もたっぷりだったが、8時間内に食べなくてはいけないという制約がネックになったという。食事タイムが長い場合に比べて、食事がかなり大量に感じられたと、スエイドは証言している。

「正直に言って、5000キロカロリー以上食べたような気分になった」

ウルヴァリン

The Wolverine/Marvel

ヒュー・ジャックマンなら肉体改造の後押しになるだろうが、大半の人にとってこの食事法は現実的ではない

1日4000キロカロリーを摂取することで、ウルヴァリンを演じるジャックマンは、映画の役柄にふさわしいボリューム感のある筋肉と引き締まった体(huge and jacked)を手に入れられたかもしれない。だが、平均的な体格の人をアクションヒーローに変身させるには、これ以外にもかなりの努力が必要だ。

「自分もヒュー・ジャックマンそっくりになれると期待して、彼の食事法をそっくり真似するのはやめよう。そんなことにはならないのだから」と、スエイドは警告する。

ジャックマンは、計画的な食事法だけでなく、過酷なワークアウトメニューを自身に課していることでも知られる。さらに、出演作に上半身裸のシーンがあるとわかると、少なくともその3カ月前から準備を重ねているのは、以前にInsiderの記事で伝えた通りだ。

ジャックマンは、ウエイトトレーニングのほかにも、ニューヨークにある会員制の高級ジム「ドッグパウンド(Dogpound)」で、過酷なエクササイズをこなしているという。しかも、ジャックマンは才能あるダンサーとしても知られている

ジャックマンはまた、映画での役柄のために極端な減量に挑んだ結果、ひどい脱水症状に苦しんだことがあると明かし、こうした減量法について警告している。

というわけで、筋肉を増やしたいなら、タンパク質を大量に食べ、いつもより摂取カロリーを少しだけ増やすのはプラスになるだろう。とはいえ、ウルヴァリンのような、格好よく割れた腹筋や、憧れの的となる力こぶを手に入れたいというなら、鶏肉や玄米だけを食べる生活を数週間続けたとしても、まったく足りないようだ。


[原文:A fitness model tried the 4,000-calorie-a-day Wolverine diet, but he didn't end up ripped like Hugh Jackman

(翻訳:長谷 睦/ガリレオ、編集:Toshihiko Inoue)

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