マイクロソフトが最近リリースした「職場復帰支援ツール」が、新型コロナ関連ビジネスの勢力図の一部を塗り替えることになるかもしれない。
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マイクロソフトは業務アプリケーション構築・運用プラットフォーム「Power Platform(パワープラットフォーム)」上で機能する新たなツール4種類を発表した。
新型コロナウイルス感染拡大を受けてオフィスを閉鎖していた企業にとって、再開後に従業員を安全に職場に復帰させるための有力なサポート手段となる。
大まかに言うと、Power Platformは、業務アプリケーションの開発およびデータの収集分析を(WordやExcelの知識さえあれば)コーディングなしで実現できるプラットフォーム。
今回リリースされたツールを使えば、従業員の健康状態、(感染者との)接触履歴、職場の衛生環境、消毒薬など衛生・安全用品を一元的に管理できる。
マイクロソフトはさらにデータ共有機能も追加。今後、すべてのユーザーがチャットアプリ「Teams(チームズ)」から新たなツールに直接アクセスできるようになる。
この新たなプロダクトは、セールスフォースが安全な職場復帰を実現するツールとして売り出している「WORK.COM(ワーク・ドットコム)」に似ている。
セールスフォースが提供する職場復帰支援ソリューション「WORK.COM(ワーク・ドットコム)」の紹介ムービー。
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あるアナリストは、セールスフォースが5月にリリースしたノンコーディング(あるいはローコーディング)業務アプリケーション構築機能「Dynamic Forms(ダイナミック・フォームズ)」「Dynamic Actions(ダイナミック・アクションズ)」から、マイクロソフトのPower Platformへの乗り換えが進むと予測する。