マヨネーズの販売が好調…ユニリーバ決算で判明、外食用の落ち込みを家庭用食品が補う


マヨネーズが売れている、ヘルマン

Shoshy Ciment/Business Insider

  • ヘルマンのマヨネーズへの需要が、ユニリーバの第2四半期における食料品販売の2桁成長に貢献した。
  • ユニリーバの家庭用食品の売り上げは第2四半期で17%増加したが、家庭用以外の食品の売り上げは42%減少した。
  • この好調な売り上げは、食事を家で作るというアメリカの食生活の変化を浮き彫りにしている。

マヨネーズが脚光を浴びている。

ユニリーバ(Unilever)は2020年第2四半期の決算発表を行い、新型コロナウイルスのパンデミックで人々が自宅で食事をするようになったことで、ヘルマン(Hellmann)のマヨネーズへの需要が増加し、同社の食品売上高の2桁成長に貢献したと述べた。

近年、この控えめな調味料に関しては意見が分かれてきている。ヨーロッパではフライドポテトにマヨネーズをつけることが好まれるが、これを批判する人々は「食べられる接着剤」や「悪魔の調味料」などと呼んでいる。サンディ・ヒングストン(Sandy Hingston)は『ミレニアルは、いかにしてマヨネーズを殺したか(How Millennials Killed Mayonnaise)』というエッセイで、バーベキューでマカロニサラダに手が付けられていないことを嘆き、「私の知らない間に、マヨネーズの日は過ぎ去った」と語った。

しかし、最近はマヨネーズの売り上げが好調であることがわかった。

「当社のポートフォリオで隠れた宝石となっているのが家庭用食品だ。消費者がスープを多く飲み、ミールキットを利用し、食事にマヨネーズを添えたことで、第2四半期に17%成長した」と、ユニリーバのCEO、アラン・ヨーペ(Alan Jope)は述べている。

ユニリーバの家庭用食品で起きたような変化は、自宅待機を余儀なくされた多くのアメリカ人が感じたことを表している。同社によると、家庭用以外の食品の売り上げはレストランやカフェの閉鎖により42%減少したが、家庭用食品の売り上げアップが影響を緩和している。

つまり、消費者はカフェでの食事の費用をソファで食べるサンドイッチに回しているのだ。

この傾向は特にアイスクリーム市場で明らかだ。ユニリーバの傘下にはベン&ジェリーズ(Ben & Jerry's)、ブレイヤー(Breyer's)、マグナム(Magnum)といったアイスクリームのブランドがあるが、外食向けアイスクリームの売上高は35%減少したが、家庭用アイスクリームは26%増加したという。

ロイターによると、ユニリーバは上半期の売上高が0.1%減少したと報告したが、COVID-19のパンデミックによって経済が混乱した中で、その影響は予想よりも小さいものだった。ユニリーバのヨーペCEOは、外食やレジャーの習慣が元に戻れば、需要も回復すると予想していると、株主に語った。

[原文:Mayonnaise is having a moment as people eat their meals at home during the pandemic

(翻訳:Makiko Sato、編集:Toshihiko Inoue)

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