エミレーツ航空、すべての乗客に「COVID-19保険」を提供…医療費はもちろん、最悪の場合には葬儀費用も


エミレーツ航空は乗客にCOVID-19保険

乗客が旅行中にCOVID-19で死亡した場合、遺体搬送費に加え、葬儀費用なども負担する。

Emirates

  • エミレーツ航空は、10月31日までの乗客全員にCOVID-19保険を無料で提供する。
  • この保険は医療費や隔離費用、復路便に搭乗できなかった場合の渡航費用をまかなう。万が一、新型コロナウイルスで死亡した場合は、遺体の搬送費用と葬儀費用もカバーする。
  • これはエミレーツ航空が新型コロナウイルスのパンデミックの中、乗客の信頼と需要を高めようと実施するものだ。現在同社は、通常の乗客数のわずか約10%で運航している

エミレーツ航空では世界的なパンデミックの中、航空機利用の需要を増加させる新しい戦略を打ち出した。新型コロナウイルス保険だ。乗客が旅行中にCOVID-19と診断されると、エミレーツ航空が最大15万ユーロ(約1845万円)までの医療費を負担する。ホテル宿泊などの隔離費用としても1日100ユーロ(約1万2300円)を最大2週間まで支払う。さらに最悪の場合、エミレーツ航空は葬儀費用として1500ユーロ(約18万4500円)を支払う。

この保険は、現時点から2020年10月31日のフライトまで適用される。「搭乗から31日間有効で、別の都市へ移動しても対象となる」と、エミレーツ航空は述べた。検査費用はカバーされず、乗客は医療費などを支払う前にエミレーツ航空に連絡し、保険適用の承認を得なければならない。

エミレーツ航空は需要増加と売り上げ回復を模索する中で、この保険の提供を決めた。エミレーツが大きな影響を受けているのは、同社の路線が国際線のみだからだ。国内線や一部地域の旅行需要は緩やかに回復しているが、長距離旅行については横ばいのままだ。

エミレーツ航空のティム・クラーク(Tim Clark)社長は7月、Business Insiderのインタビューで、需要は90%減少していると述べた。しかし、同社は貨物部門に力を入れたことである程度の収入は確保している。

同社によると、COVID-19保険はアリアンツの旅行保険部門、NEXtCAREを通じて提供される。保険料は無料で、自動的に申し込みが行われ、追加登録の必要はないという。

「これは我々にとっての投資であるが、我々は顧客を第一に考えており、この戦略は歓迎されると信じている」と、エミレーツ・グループのCEO、シェイク・アハマド・ビン・サイード・アル・マクトゥーム(Sheikh Ahmed bin Saeed Al Maktoum)はプレスリリースで述べた

エミレーツ航空は新型コロナウイルス関連の医療費や隔離費用を負担する最初の航空会社となったが、そのほかの航空会社や旅行関係者も顧客の信頼を回復させる試みを行っている。CNNのよると、ウズベキスタンは旅行中に感染した訪問者に3000ドル(約31万5000円)を支払い、キプロスでは旅行客が感染した場合の宿泊費や治療費を負担するという。

だが、医療費に対する不安だけが海外旅行を減らしているわけではない。国境の閉鎖、旅行の規制、自己隔離義務などが、海外旅行を不可能ではないにせよ、物理的に困難なものにしている。同時に、会議やイベントなどの中止も旅行の需要の減少につながっている。

[原文:Emirates will pay for your medical treatment, hotel quarantine, and even your funeral if you catch COVID-19 while traveling

(翻訳:Makiko Sato、編集:Toshihiko Inoue)

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