中国の工作員はリンクトインで情報源となる人物を探していた

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Ali Balikci / Anadolu Agency

  • ディクソン・ジュン・ウェイ・ヨーは裁判で、中国の諜報機関に代わって機密情報を入手したことを認めた。
  • 彼はリンクトインの「容赦ない(relentless)」アルゴリズムを利用して政府や軍の関係者の連絡先を見つけたと語った。
  • 情報収集の対象者には、表向きはヨーのシンクタンクの報告書作成のためとして1000ドルから2000ドルが支払われることがあったが、実際には報告書は北京に送られていた。

中国政府のエージェントであることを認めたある男性は、リンクトイン(LinkedIn)の「容赦ない(relentless)」アルゴリズムを使用してアメリカ政府関係者との新たな接点を見つけていた。彼は捜査官に対して、ソーシャルネットワーク上で新たな情報源を毎日検索する行為を「依存症のように感じた」と供述している。

ディクソン・ジュン・ウェイ・ヨー(Dickson Jun Wei Yeo)は7月23日、中国の工作員であることを認めた。ワシントン・ポストが報じているように、彼は研究者という隠れ蓑を利用してアメリカに渡り、北京のために「公開されていない情報」を入手した。そして、偽のシンクタンクのレポートを書くためにアメリカ人を雇っていた。

ヨーは署名入りの供述調書の中で、機密情報を保有している可能性が高い政府や軍の関係者の連絡先を見つけるために「専門のネットワーキング・サイト」(ワシントン・ポストによるとそれはリンクトインだった)を利用したことを認めている。

「ヨーによると、そのウェブサイトのアルゴリズムは容赦なかったという」と調書には書かれている。彼は「毎日のように、サイトのアルゴリズムが提案する新しい連絡先をチェックしていた」とし、捜査官に「依存症のように感じた」と話したという。

それらの情報源には、日本へのF-35戦闘機の売却や米中貿易戦争などに関する情報に対して、1000ドルから2000ドルが支払われたという。これらのレポートは、表向きは学術的なものだったが、その後、中国の諜報機関に提出された。

リンクトインは、昔から情報機関の採用拠点としてよく知られている。ニューヨーク・タイムズは2019年、「中国のスパイが最も活動的」 「主な狩猟場」と報じている。


[原文:Chinese agent exploited LinkedIn's 'relentless' algorithm to find contacts and gather intelligence, admission of guilt says

(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

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