MLBのコミッショナー、ロブ・マンフレッド氏が批判を浴びている。
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- 米大リーグ(MLB)のマイアミ・マーリンズのチーム内で、新型コロナウイルスの感染が相次いでいる。
- マーリンズでは、2日間でチームのメンバー14人 —— 選手12人、コーチ2人 —— が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査で陽性となった。
- チーム内で4人が感染していると知りながら、マーリンズは7月26日(現地時間)にフィラデルフィア・フィリーズと試合をしていた。
- さらなる感染拡大のリスクがあったにもかかわらず、予定通りフィラデルフィアで試合を実施させたことでMLBのコミッショナー、ロブ・マンフレッド氏は批判を浴びている。
- 残りシーズンがどうなるか、問題となっている。
米大リーグ(MLB)の2020年のシーズンが危機に瀕している。そして今、全ての目がコミッショナーであるロブ・マンフレッド氏に注がれている。
2日間で選手12人、コーチ2人が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査で陽性となったマイアミ・マーリンズは、プロスポーツで初めての新型コロナウイルス流行の中心として、スポットライトに追い込まれた。そして、7月26日のフィラデルフィア・フィリーズ戦の前にチーム内ですでに4人の感染が確認されていたにもかかわらず、試合は予定通り行われた。
大リーグは27日夜に予定されていたマーリンズ対ボルチモア・オリオールズ戦とフィリーズ対ニューヨーク・ヤンキース戦をキャンセルするなど、まさにドミノ倒しが起きている。今ではこのままシーズンを続けられるかどうかが問題となっていて、マーリンズとフィリーズの試合をキャンセルせず、状況を手に負えない状態に陥らせたとして、マンフレッド氏が批判を浴びている。
参考までに:チームまたは全チームの活動停止を決める具体的な基準は、健康・安全プロトコルに盛り込まれていない。その決定はただ1人、コミッショナーであるロブ・マンフレッドの手に委ねられている。
ロブ・マンフレッドだけが昨日、マーリンズにフィリーズと試合するのを止めさせる力があった。なぜそうしなかったのか、彼には説明する必要がある。
MLBは即刻、中断する必要がある。こんなに危険な状況でなぜ昨日、マーリンズ対フィリーズ戦が行われるのを許したのか、ロブ・マンフレッドは答える必要がある。
ぼくの考えでは、その後で彼は辞任すべきだ。
チームで新型コロナウイルスが流行したり、完全な状態で試合ができなくなった場合、MLBのコミッショナーであるマンフレッドにはシーズンを中断・キャンセルする力があったはずだ。
マーリンズは試合をすべきじゃなかった。
ヤンキースはフィラデルフィアへ行くべきじゃない。
フィリーズは全員の陰性が確認されるまでプレーすべきじゃない。
最悪だ。ロブ・マンフレッドはもっと力を入れる必要がある。
The Athleticの報道によると、リーグからの明確な指示やアクションがない中、マーリンズ内ではコーチや選手たちが26日にフィリーズと戦うことをどう思うか、話し合いがあったという。
ただ、「マーリンズのドン・マッティングリー監督は、チームが『プレーしない選択肢はほとんど検討しなかった』と話した」と言い、「チームで最も尊敬されているベテランのミゲル・ロハス選手も後に、30人の選手全員で日曜日の朝に状況を話し合ったが、プレーしないというのは『自分たちの考えになかった』と語った」と伝えた。
Insiderが27日朝に受け取ったリリースで、MLBは「追加の新型コロナウイルスの検査」を実施しているとし、MLBの選手会や関係チーム、その医療スタッフを含め、全関係者と協力していると述べた。
「MLBが追加の新型コロナウイルスの検査を行っている間、今夜、マーリンズ・パークで予定されていたマイアミ・マーリンズ対ボルチモア・オリオールズ戦、シチズンズ・バンク・パークで予定されていたフィラデルフィア・フィリーズ対ニューヨーク・ヤンキース戦は延期する」とした上で、「検査結果を待つ間、マーリンズのメンバーは自主隔離している。MLBは選手会、マーリンズ、オリオールズ、マーリンズの週末の対戦相手だったフィリーズ、クラブの医療スタッフと協力し、適切に最新情報を提供し続ける」という。
(翻訳、編集:山口佳美)