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アマゾン、イギリスで食料品配達を無料に —— 競合他社は「核のボタン」を押したと反応

アマゾン・フレッシュ

REUTERS/Jonathan Alcorn

  • アマゾンは、イギリスのプライム会員向けにアマゾン・フレッシュを通じて、無料で食料品を配達するサービスを始めた。
  • アマゾン・フレッシュはロンドンとサウス・イーストで利用可能で、クリスマスまでにはイギリス全土にサービスを広げる計画だ。
  • これまではプライム会員に登録した上で配達料が必要だったが、今では40ポンド(約5500円)以上購入し、2時間のスロットで予約すれば、配達料が無料になる。
  • イギリスの大手スーパー、ウェイトローズ(Waitrose)の新たなマネージング・ダイレクター、ジェームス・ベイリー(James Bailey)氏は、オンラインショッピングの覇権をめぐる戦いで、アマゾンが「核のボタン」を押したとタイムズに語った。

アマゾンは7月28日(現地時間)、イギリスの一部プライム会員向けにアマゾン・フレッシュを通じて、無料で食料品を配達するサービスを始めると発表した。イギリスの大手スーパー、ウェイトローズのトップはこれをオンラインショッピングの覇権をめぐる戦いで「核のボタン」を押したようなものだと表現した。

サービスの対象となるのは、ロンドンおよびその周辺の300以上の郵便番号の地域に住むプライム会員だ。40ポンド(約5500円)以上の購入で配達料が無料になるという。アマゾンは今後、対象地域をさらに拡大させる計画だ。1時間のスロットで予約する場合は3.99ポンド(約540円)を払う必要がある。

アマゾンはまた、40以上の郵便番号の地域に住むプライム会員について、無料で2時間のスロットでの当日配送が可能になるとした。午前9時までの予約が必要だ。

アマゾン・フレッシュの最低注文金額は40ポンドから15ポンド(約2000円)に引き下げられた。

アマゾンは2010年に「Grocery Store」を立ち上げて以来、イギリスで食料品を販売してきた。イギリスでは、2016年にアマゾン・フレッシュのサービスを開始している。これまではプライム会員の年会費79ポンド(約1万1000円)に加え、配達料として月に3.99ポンドを払うか、1回の利用あたり2.99ポンド(約410円)を払うかしなければならなかった。

今回の動きは、アマゾンがイギリスにおけるオンライン食料品販売で、より大きな市場シェアをつかみたいと考えていることを示している。新型コロナウイルスの感染拡大で、オンラインで食料品を購入する人は増えている。

今回の発表を受け、イギリスの大手スーパー、ウェイトローズの新たなマネージング・ダイレクター、ジェームス・ベイリー氏は、アマゾンが「核のボタン」を押したとタイムズに語った。

「ある意味、アマゾンは大いに混乱させるだろう。彼らは食料品に意欲的で、あらゆる技術的専門知識を持っているからだ。今回のことは彼らがこの市場に力を注いでいることの証拠で、大きな飛躍のように感じられなくても、これは彼らの意図を示すシグナルだ」とベイリー氏は指摘した。

[原文:Amazon has started free grocery deliveries to some Prime members in the UK. The boss of British grocer Waitrose called it a 'nuclear' option in the battle for online shopping supremacy.

(翻訳、編集:山口佳美)

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