困っていることはない? 新聞配達員の男性、高齢者などに900回以上食料品を届ける

配達

Greg Dailey

  • グレッグ・デイリーさんは、アメリカのニュージャージー州イースト・ウィンザー在住の新聞配達員だ。
  • 3月のある朝、新聞配達を終えると、なじみの顧客の1人から電話があり、新聞をもう少し家のドア近くに届けてもらえないかとお願いされた。
  • これをきっかけに、デイリーさんは自身の配達ルートを使って、コミュニティーの高齢者やリスクにさらされている人たちと連絡を取り、必要な人には食料品を届けることにした。
  • 家族やボランティアの助けもあり、デイリーさんは3月半ば以来、900回以上食料品を配達しているという。

ニュージャージー州イースト・ウィンザーで25年間、新聞を配達してきたグレッグ・デイリーさんには最近、新しい大事な役割が加わった。

3月のある朝、新聞配達を終えた後 —— 配達ルートに住む人の多くは80代や90代の高齢者だ —— デイリーさんのもとに顧客のある高齢女性から電話があった。歩道まで歩いて出るのが難しいので、新聞をもう少し家のドア近くに届けてもらえないかという"お願い"だった。

数日後、地元の食料品店で買い物をしていたデイリーさんは、この女性に電話をかけ、何か必要なものはないかと尋ねた。

「歩道まで新聞を取りに行くのが大変なら、他のことはどうしているんだろう? と思ったんです」とデイリーさんはInsiderに語った。

女性は買ってきてもらいたいものをデイリーさんに伝えた。デイリーさんは、女性の近所にも何か必要なものがある人はいないか、さらに尋ねて、連絡をもらったという。

新聞配達のルートを使って、食料品が必要な人に連絡

デイリーさん

Greg Dailey

顧客の1人のために食料品を購入した後、デイリーさんは毎朝、自身が新聞を配達している全800世帯に自己紹介と無料の食料品配達サービスの申し出を書いたビラを配ることにした。

3月21日に初めて新聞と一緒にこのビラを配って以来、デイリーさんはコミュニティーの高齢者やリスクにさらされている人たちに900回以上、食料品を届けている。

「新聞を配る以外、顧客とは何の関係もなかったけれど、大きく変わりました」とデイリーさんは言う。

デイリーさん

Greg Dailey

デイリーさんの顧客の多くは、インスタカート(Instacart)やその他の食料品配達サービスを利用することができていなかったという。注文が殺到していたからだ。

顧客の1人、アイリーン・シュタインさんは、デイリーさんがコミュニティーを団結させてくれたとInsiderに語った。

自分のために食料品を届けてくれる誰かがいることも素晴らしいが、デイリーさんとの間に人間関係を築けたことがもっと素晴らしいと、シュタインさんは話している。

配達サービスを止めるつもりはない

デイリーさんと顧客

Greg Dailey

デイリーさんはこのボランティアを娘と一緒に始めたが、その後、義理の息子や義理の母も加わり、今では12人のボランティアがいるという。

デイリーさんは新聞配達以外にも仕事を持っていて、そちらとの兼ね合いもあるが、顧客と人間関係を育ててきたこともあり、多くの配達は今でもデイリーさん自身がやっている。

「腰を下ろして、おしゃべりするんです。買い物と配達のサービス以上のものになっています」とデイリーさんは言う。

新型コロナウイルスの流行はいつか収束すると分かっている。それでもデイリーさんは食料品の配達サービスを続けるつもりで、むしろ高齢者やリスクにさらされている人たちを助ける他の方法を含めて、サービスを広げたいと考えている。

「こうした人たちを助けることを本当に楽しんでいるんです」とデイリーさんは話している。

[原文:A newspaper deliveryman has picked up groceries for people in need more than 900 times since the start of the pandemic

(翻訳、編集:山口佳美)

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