散歩、テニス、散髪は1度だけ…… ビル・ゲイツ氏に聞いた、パンデミック中の過ごし方

ビル・ゲイツ

若き日のビル・ゲイツ氏。

Doug Wilson/Corbis via Getty Images

ビル・ゲイツ氏は近頃、あまり外出していない。

ゲイツ氏は大半の時間をシアトル郊外にある自宅で、妻メリンダさんや3人の子どもたちと過ごしている。

新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)が始まって以来、「ともに時間を過ごすのはごく限られた人たちだ」とゲイツ氏はInsiderに語った。

夕食会もなし。集会もなし、だ。

ゲイツ氏は過去20年間にわたって、世界中を飛び回り、ビル&メリンダ・ゲイツ財団の共同創設者として世界の公衆衛生の最大の擁護者の1人になった。3月には「慈善活動により多くの時間を割く」ため、マイクロソフトの取締役を退任した

パンデミックの最中、こうした仕事を自宅で続けながら、ゲイツ氏は家族と時間を過ごしたり、散歩に出かけたり、テニスや(トランプの)ブリッジを少しだけ楽しんでいる。1度だけ散髪もしたという。

「屋外で距離を取れば、少人数で会話できる」

「一般の人たちがここへ来ることはない」とゲイツ氏は話している。自宅を訪ねてくるのは、誰であってもパンデミック中に「孤立していた」人々だと言う。

「こうした人々の中には、本当にすごい人たちがいる。彼らは4カ月も自宅にとどまっている。ただ、そうであっても、わたしは近付かない」

自宅

ビル・ゲイツ氏の自宅。

Dan Callister/Newsmakers via Getty Images

ただ、「屋外で距離を取れば、少人数で会話できることもある」と話している。

パンデミックの最中に外出することについては、家族の間で意見がぶつかることもあるという。

「うちには3人の子どもがいて、彼らも家族の一員だ。顔を合わせると、彼らが具体的にどれだけ注意深く過ごしているか、わたしたちは頻繁に話し合っている」

家族写真

2017年にゲイツ氏がフェイスブックに投稿した家族写真。

Bill Gates/Facebook

「うちの最も社交的な子どもにとっては辛い時期だった」と、ゲイツ氏は3人の子どものうち誰かを特定することなく語った。

「その子は今もビデオ通話と実際に集まることが同じとは考えておらず、それは理解できるのだが、わたしたちは子どもたちに具体的にどうすべきか、平等に厳しくしなければならなかった」

ゲイツ氏自身の人付き合いは、主にオンラインでやるブリッジに限定されている(お気に入りのパートナーはウォーレン・バフェット氏だ)。あとは読書をしたり、テレビを観ている —— 最近のブログ投稿によると、ゲイツ氏と妻メリンダさんは『A Million Little Things』や『THIS IS US/ディス・イズ・アス 36歳、これから』『オザークへようこそ』が好きなようだ。

再びテニスをプレーし始めたゲイツ氏

ゲイツ氏は最近、自身のお気に入りのスポーツの1つを"再発見"した。

「テニスはしばらく許されていなかったんだ」とゲイツ氏は言う。

だが、彼は戻ってきた。

テニス

2017年、ロジャー・フェデラーと。

Suzi Pratt/Getty Images

「テニスはまだ大丈夫だと願っている。リスクは確認されていないはずだ」とゲイツ氏は語った。ただ、ゲームをする時は注意していると強調した。

「お互いに近付かないということだ。それがちょっと特別なやり方だとしても」

(なお、感染症の専門家たちは、プレー中に互いに距離を取っている限り、テニスはパンデミック中の行動として"低~中リスク"と評価した

ゲイツ氏は時々、近所へ散歩に出かけることもある。ただ、マスクを必ず着用しているという。

「散歩に出かける時はマスクを着けている。すれ違う人に危険を感じさせたくないからだ。うちの近所を見回しても、マスクを着けずに歩いている人はほとんどいない」

アメリカで"感染対策としてのマスク"を普及させるには、マスクの義務化より周囲からの圧力の方が効果があるだろうとゲイツ氏は考えている。

ゲイツ氏は散髪と新型コロナウイルスの検査を少なくとも1度ずつした

ゲイツ財団のオフィスがまだ開いていて、ゲイツ氏もまだ対面のミーティングをしていた数カ月前、ゲイツ氏はウイルスに感染したかもしれないと不安になり、新型コロナウイルスの検査を受けたという。

「実際は、ワクチンを接種していたインフルエンザだった。少し咳をしている時にミーティングに出席していたので、検査結果が陰性と分かってうれしかった」

それ以降、ゲイツ氏には何の症状もなく、「検査能力がまだ限られていることから、検査を受けることなく大半の時間を過ごしている」と話した。

ただ、最近髪を切った時には担当の理髪師が事前に検査を受けていることを確認したという。

「長い間、散髪せずにいた。その後、マスクなどあらゆるものを使って髪を切ってもらう方法があると分かって、恐らく1度、散髪してもらった。わたしもマスクを着け、わたしの髪を切ってくれた男性もマスクを着け、彼は自身の新型コロナウイルスへの感染の有無も分かっていた」

だが、ゲイツ氏はまだ、皆が急いで髪を切りに行くことを勧めてはいない。

「中には全く髪を切っていない人もいる。長い髪も悪くはない」とゲイツ氏は言う。

個人の活動に加え、ゲイツ氏は最近、新型コロナウイルスのワクチンや治療薬を世界中に送り出すための米上院の新型コロナウイルスの対策費をさらに増やすよう政治家に訴えるために時間を使っている。

「わたしたちの財団は、こうしたものにアクセスできるのが富裕層だけ、アメリカの富裕層だけ、裕福な国だけにならないよう努力している」とゲイツ氏は語った。

[原文:The pandemic routine of Bill Gates: distanced tennis, masked walks, and 'one haircut'

(翻訳、編集:山口佳美)

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