【ココナラ社長・南章行3】自律的に生きることはラクじゃない。だから「自然と頑張れる」ことを

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撮影:竹井俊晴

たまたま若手採用を強化していた企業買収ファンド、アドバンテッジパートナーズ(AP)に入社すると、年功序列の銀行とは正反対の徹底した実力主義の世界が待っていた。

「『勉強になります』と言っている場合じゃない。成果を出さなければ、辞めてもらうぞ。これは“warning(警告)”だ」と社長から突き付けられたこともある。

MBAホルダーの同僚たちとの圧倒的な能力差に打ちのめされ、何とか居場所を見つけようと必死だったという南章行(45) 。

サバイバルのために編み出したのが“自分にラベルを付ける”という策だった。

「僕はファイナンスが得意です。ファイナンスのことは僕に聞いてください」と宣言し、社内で勉強会を開いた。実のところは、高度な知識はまだ身に付けられていなかったのだが、恥をかきながらも動くことが最速の成長につながるはずだと考えた。そして実際、社内の評価は高まり、南は息を吹き返した。

まず「これができる」と自分にラベルを付けよう

アドバンテッジパートナーズ(AP)時代の南。

アドバンテッジパートナーズ(AP)時代。

提供:ココナラ

この時に南が得た気付きは、「ココナラ」の世界観につながるようだ。ココナラで出品する行為を、南は「自分に“ラベル付け”をするようなもの」と説明する。

「『私はこれができますよ』とラベルを付けて発信して初めて、周りにも認識されるようになる。そして、仕事としての受注のチャンスが生まれる。どれくらい通用するのかは、やってみないと分からない。実力の大部分は後からついてくる」

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