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ジーンズにとって、新たな試練は"ステイホーム"

ジーンズ

Joey Hadden/Business Insider

新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)で、多くの人が"ステイホーム"を続ける中、ジーンズは恐らく、その日に着るものの第1候補ではないだろう。

家にいる間、多くの人が機能的かつ着心地の良い服 —— 上はジャケットやブラウス、下はパジャマのパンツやレギンスかもしれない —— を選び、リラックスしつつも仕事のビデオ会議に参加できるような見た目をキープしている。

中には、利便性を他の何より重視する人もいる。

「新型コロナウイルスの流行前ですら、在宅勤務をしている人々は仕事、ワークアウト、週末用に同じ服を買っていると話していた」とNPDグループのアパレル業界のアナリスト、マリア・ルゴロ(Maria Rugolo)氏はBusiness Insiderに語った。

ジーンズで運動をするのは難しい。だとすれば、デニムはどうなってしまうのか?

ルゴロ氏によると、アパレル市場が低迷する中、ジーンズの売り上げも大幅に減っているという。デニムは現在のニーズに合わせなければならないだろう。

「ジーンズはその着心地の良さ、伸縮性をアピールするチャンスだ」とルゴロ氏は語った。「そういったことがこのカテゴリーの助けになるだろう」という。

パンデミックが始まってから、True ReligionLucky Brand、G-Star RAWといったデニムに特化した複数の小売業者はすでに破産を申請している。長期化する店の営業休止やカジュアルな服へのシフトがジーンズを主に販売する小売業者にとって打撃となっている。

パンデミックの前には売り上げが伸びていただけに、このカテゴリーにとっては残念な展開だ。ジーンズ —— 特に低価格のデニムと男性向けのジーンズ —— の売り上げは近年、堅調だった。

ユーロモニター・インターナショナルのコンサルタント、アヤコ・ホンマ(Ayako Homma)氏は、オフィスへ着ていくのに適切と考えられる服装の基準が変わったことが、この成長に大きく貢献したと指摘している。

「ドレスコードがますますカジュアル化する中、アメリカの消費者たちがジーンズを使う機会が増えた」とホンマ氏はコメントした。

「また、アメリカ市場でアスレジャーがその地位を固めるにつれ、ここ数年、そうしたボトムスを十分に購入していた消費者がスタンダードなジーンズに回帰している。こうした商品は生地やフィット感のイノベーションによって、カジュアルウェアとしての魅力を増している」という。

ただ、こうしたトレンドがパンデミックによって複雑になっても、それを"ジーンズの死"と呼ぶには早すぎるかもしれないと、ルゴロ氏は見ている。アパレル全体としては、売り上げが大幅に下がっているが、屋外活動向けのジーンズは実はこの流れに逆らってやや伸びているという。

「ジーンズが消えてなくなることはない。それは100年以上、定番のアイテムだった」。「消費者が求めている着心地の良さという部分にどう順応するのか、これは間違いなくパンデミックから学ぶべきことだ」と、ルゴロ氏は語った。

それに、どこかの時点で人々はレギンスやパジャマを着続けることに飽きるだろう。

[原文:The pandemic is creating a reckoning for jeans

(翻訳、編集:山口佳美)

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