ロシアの都市で、公務員として働くプロモボット社のヒューマノイドロボット
Photo by Maxim Kimerling\TASS via Getty Images
- ロシアの公共施設で、ヒューマノイドロボットの職員が働いている。
- このロボットは、ロシアで創設され、アメリカのフィラデルフィアに製造拠点を置くプロモボット社が開発した。
- 2月には、同社が開発した別のロボットがニューヨークに現れ、通行人を対象にしたCOVID-19の調査を行おうとしたが、許可証がなかったので公園から追い出された。
ロボットメーカー、プロモボット(Promobot)社が開発した最新のロボットは、まだまだ「不気味の谷」(写実の精度が高まっていくと、ある時点から不快な感情が生まれるようになること)を抜け出せてはいないが、ロシアのペルミ(Perm)で公務員としてしっかりと働いている。このヒューマノイドロボットは、文書を処理したり、地域の自治体の情報システムに対して書類を請求したりすることができる。
同社は今年2月、ニューヨークにロボットを送り込み、COVID-19を発症している可能性のある通行人の調査を行ったことで注目を集めた。ロボットは通行人に体調について質問し、ウイルスを避ける方法についてアドバイスを与え、マスクを手渡した。同様の調査はメキシコでも3月に行われた。ニューヨークのブライアント・パークでは、適切な許可証を持っていなかったことから追い出されたこともある。
同社が開発した新たなヒューマノイドロボットを見てみよう。
プロモボット社によると、ロボットの外見はペルミに住む数千人の女性のデータに基づいて開発された。地域になじむ容貌にするためだ
プロモボット社のヒューマノイドロボット。
Photo by Maxim Kimerling\TASS via Getty Images
出典:Promobot
人工筋肉によって眼や眉、唇を操作することで、「人間のあらゆる感情」を表すことができるという
プロモボット社のヒューマノイドロボット。
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出典:Promobot
人工皮膚の下にある人工筋肉で、600種類以上の表情を作り出せる
プロモボット社のヒューマノイドロボット。
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出典:Promobot
このロボットは自治体の施設で働いていて、これまで人間が担当していた案内業務を行っている
プロモボット社のヒューマノイドロボット。
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出典:Promobot
パスポートや出生証明書といった政府が発行する文書をスキャンできるハードウェアに接続されている
プロモボット社のヒューマノイドロボット。
Photo by Maxim Kimerling\TASS via Getty Images
出典:Promobot
ロボットに対応してもらうには、サービスデスクで声をかければいい。人にそうするのと同じように
プロモボット社のヒューマノイドロボット。
Promobot
出典:Promobot
するとロボットは反応し、適切な書類を作成し、記入されたものをスキャンして行政のシステムに入力していく
プロモボット社のヒューマノイドロボット。
Promobot
出典:Promobot
現時点では、職員がロボットのテストを行っており、その状況を開発者にフィードバックすることで、完璧なサービスを目指している
プロモボット社のヒューマノイドロボット。
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出典:Promobot
プロモボット社は、身長約150cmのロボットで有名だ
通行人とコミュニケーションを図るプロモボット社のロボット。
Reuters
3月にニューヨークのブライアント・パークやタイムズスクエアを歩き回り、コロナウイルスへの対処法などについてのアドバイスを通行人に与えたロボットだ。だがブライアント・パークでは、適切な許可証がなかったことから追い出されてしまった
出典:Promobot
[原文:An uncanny humanoid robot is working at a government office in Russia — here's how it works]
(翻訳:仲田文子、編集:Toshihiko Inoue)