秋の大学再開は"但し書き"付き…… どのくらい感染が拡大したら閉鎖するか、決めている大学も

大学

アメリカでは40%の大学が今秋、学生をキャンパスに迎えるとしているが……。

Getty Images

大学再開に向けて国が示すガイダンスはわずかで、新型コロナウイルスの感染者6300人以上が大学キャンパス関連とされる中、アメリカの大学は手探り状態だ。

大学情報サイト「Chronicle of Higher Education」とともに大学3000校の動向を追跡しているデイビッドソン大学の「College Crisis Initiative」によると、40%の大学がこの秋、ある程度の人数の学生をキャンパスに迎えるとしている

大まかな再開計画がまとまり、大学のトップは今、新型コロナウイルスの感染がどの程度広がったら大学をもう一度閉鎖するか、検討しなければならないと、ウォール・ストリート・ジャーナルは8月4日に報じた。

テキサスA&M大学では、相当数の教授が感染したら大学を閉鎖するつもりだと、マイケル・ヤング(Michael Young)学長は同紙に語った。「20%の教授を失って、大学の運営を続けることはできない」という。

シラキュース大学では、感染拡大に備えて5段階の計画を用意している。

約100人の同時感染が確認される"レベル4"の場合、キャンパス生活を「休止」し、全てのプログラムをオンラインに移行するという。学生がキャンパスから立ち退かなければならなくなるのは"レベル5"だ —— これは「キャンパスまたはコミュニティーでの感染がかなりの確率で起きるくらいに状況が悪化」し、「感染を食い止めるまたはコントロールする現実的な戦略がない」場合を指す。

コーネル大学も他の大学同様、感染が拡大した場合に学生を実家に送り返す権利を留保している。再開計画は大学閉鎖の基準となる感染率もしくは感染した学生の数を具体的には示していないが、前日の通知での立ち退きはあり得るとしている。大学が再開を決めたのは、そうすることで結果的に新型コロナウイルスの感染者数が抑えられるだろうとの「直感に反した」エビデンスがあるためだ。

多くの大学が、大学閉鎖について詳細の計画を持っているが、公表はしていない。

デイビッドソン大学「College Crisis Initiative」のデータ・アンド・ポリシー・アナリストのルイス・トレド(Luis Toledo)氏は、「計画を公表し、学生が死亡する可能性があると認めれば、『そもそもどうして学生を呼び戻しているのか? 』という疑問が生じる」とウォール・ストリート・ジャーナルに語っている。

[原文:Colleges are reopening with an asterisk — they're deciding how many coronavirus cases would shut them down again

(翻訳、編集:山口佳美)

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