Photo by Blake Nissen for The Boston Globe via Getty Images
- 小規模ビジネスに対応したリサーチ企業、フィット・スモール・ビジネスは、パンデミック真っ只中の5月時点での新卒者向けの仕事トップ10をまとめた。
- これらの仕事の初年度の平均年収は2万9000ドルから5万5000ドルで、応募資格は高卒、短大卒、4大卒などとなっている。
2020年夏に就職戦線に参入したアメリカ人は、新型コロナウイルスのパンデミックによる記録的な求人数の減少を、うまく乗り切らなければいけなくなった。だが、特定の産業・職種では求人数は増加傾向にあると、データが示している。
求人広告サイト、インディード(Indeed)における求人広告数は、2月1日を基準とした場合の7月3日の伸び率は、前年比でマイナス24.7%だった。5月1日時点のマイナス39.3%よりは若干回復したと言える。
小規模ビジネス向けリサーチ企業、フィット・スモール・ビジネス(Fit Small Business)は、多くの新卒者を雇っている仕事のトップ10をまとめた。
これらの仕事は4大卒(学士)、短大卒(準学士)、あるいは高卒を対象としたエントリーレベルの職種だ。中には新型コロナウイルスのパンデミックによって需要が高まった仕事もある。
同社は、パンデミック中に求人数が増加した新卒向けの仕事が何かを分析するために、グラスドア(Glassdoor)、リンクトイン(LinkedIn)、ペイスケール(PayScale)、インディードといったオンラインの主要な求人サイトのデータや、アメリカ合衆国労働省労働統計局、スタティスタ(Statista)、ブルッキングス研究所(Brookings Institution)から得たヒアリングデータを用いた。5月時点での求人傾向の分析であり、最新データではないものの、分析結果は現在の就職市場にも当てはまると同社は述べている。
新卒者向けの仕事トップ10を見てみよう。
10.店舗スタッフ
Kroger
初年度の平均年収:2万9000ドル
募集条件:学歴不問
9.カスタマーサービス
DigitalVision/Getty Images
初年度の平均年収:3万2000ドル
募集条件:高卒あるいは同等の学力を有すること
8.配達員
AP
初年度の平均年収:3万5000ドル
募集条件:高卒以上
7.データスペシャリスト
Sarinya Pinngam / EyeEm/ Getty Images
初年度の平均年収:3万6000ドル
募集条件:4大卒以上
6.アンダーライター(有価証券の引受人)補佐
Compassionate Eye Foundation/Natasha Alipour Faridani/Getty Images
初年度の平均年収:4万4000ドル
募集条件:4大卒以上
5.倉庫管理者
Mark Lennihan/AP
初年度の平均年収:4万5000ドル
募集条件:4大卒以上
4.家庭教師
Kseniya Ovchinnikova/Getty Images
初年度の平均年収:3万ドルから5万ドル
募集条件:4大卒もしくは短大卒
3.ウェブ開発者
Reuters
初年度の平均年収:5万7000ドル
募集条件:短大卒以上
2.医療情報技師
Getty Images
初年度の平均年収:6万2000ドル
募集条件:短大卒以上で、医療情報技術あるいは類似のプログラムを修了していること。
1.接触者追跡調査員
ロードアイランド州在住の男性が所有するスマートフォンの画面。接触者追跡のためのメモが表示されている。新型コロナウイルスの蔓延を懸念した州知事が、4月初めに接触者追跡を行うよう住民に促したことから、男性も記録を始めた。
初年度の平均年収:5万5000ドル
募集条件:高卒以上あるいは4大卒以上
(翻訳:仲田文子、編集:Toshihiko Inoue)