7割が「新しい暮らし」にポジティブ。りゅうちぇる×犬山紙子が語る、これからの暮らし

りゅうちぇるさんと犬山さん

りゅうちぇるさん(左)と犬山さん(右)は、在宅時間が増えたことで子どもと過ごす時間が増えたと話す。

LIFULLは2020年8月2日、タレントのりゅうちぇるさんエッセイストの犬山紙子さんをゲストに迎え、消費文化の研究を行う最所あさみさんをモデレーターに、暮らしの変化や コロナ禍で生まれた社会課題について語るオンラインイベントを開催した。テーマは「話そう、これからの暮らし。」。

LIFULLは「あらゆるLIFEを、FULLに。」というコーポレートメッセージのもと、これまでも、既成概念から生まれるさまざまな社会課題を、事業を通して解決してきた。その中で大切にしているのが、一人ひとりの声に耳を傾け、多様な視点から考えるということ。不動産・住宅情報サイトの「LIFULL HOME’S」も、部屋探しに課題を抱えていた、ある夫婦の声から生まれた。

今回の「話そう、これからの暮らし。-From MY HOME-」も、ステイホーム期間に気づいた新たな発見や、これまで当たり前とされていた既成概念や価値観の変化に目を向け、これからの暮らしの在り方をみんなで話し合いながら考えていくというLIFULLの新プロジェクト。暮らしの中で気づいた発見やご自身が感じた変化を、SNSでハッシュタグ「#話そうこれからの暮らし」をつけて発信することで、新たな社会課題の可視化を試みている。

りゅうちぇるさん、犬山さん、最所さんは、コロナ禍で変わるこれからの暮らしをどう考えているのか。以下、当日のイベントの様子をレポートする。

(本オンラインイベントは、ハフポスト日本版のTwitter、YouTubeアカウントでライブ配信されたもので、現在も無料で視聴可能。YouTubeのリンクはこちら

リモート収録で「子どもとの時間が増えた」

LIFULLの調査結果

LIFULLの調査では、コロナ禍をきっかけに、8割の人が「暮らしに変化があった」と感じており、7割の人がそれをポジティブに捉えていることがわかった。

新型コロナウイルス感染拡大防止のための「ステイホーム」を経て、家での過ごし方、働き方、コミュニケーションなど、私たちの暮らしは大きく変化した。LIFULLは、10代から70代の男女合計2万人を対象に、「新しい暮らしへの兆し調査」を実施。約8割が健康や仕事、食事、趣味・娯楽などに変化があったと回答しているという。

実際、「#話そうこれからの暮らし」でコメントした視聴者の声を見ると「この数カ月で東京以外の暮らしを思い描くようになった」と、暮らしを見つめ直す人も。在宅時間が増えたことで「改めて人との繋がりは大切だと感じた」「日常を楽しむ時間が増えた」といった声もあった。

自宅で執筆活動を行う傍ら、コメンテーターとしてのテレビ出演も多い犬山さんは、私生活では2017年1月に第1子を出産。ステイホームにより番組がリモート出演になったことで「子どもとの時間が増えた」と生活の変化を語る。

「テレビ局に行くまでの時間や衣装にかける時間がなくなり、前はなかなか取れなかった子どもとの時間ができた。朝、バタバタと出かけていたのが、保育園に送るまでずっと一緒にいられるようになり、朝はゆっくり。睡眠時間も増えました」(犬山さん)

りゅうちぇるさんも、最近はスタジオ収録が徐々に増えてきたものの、一時はリモート収録ばかりだったそうで、「自宅で収録中に出前が来たことがあるし、宅配も来たし(笑)」と明かす。

コロナ禍が「気づかれない家事」に気づくきっかけに

犬山紙子さん。

在宅時間が増えたことで子どもと過ごす時間が増えたと話す犬山さん。在宅時間が増えたことで「やっても気づかれない家事が可視化された」と指摘する。

自宅で過ごす時間が増えたことで世間では「コロナ離婚」という言葉もチラホラ。離婚までいかずとも、子育てや家事の分担で夫婦喧嘩が増えた家庭も多いのではないだろうか。りゅうちぇるさんも2018年7月に第1子が誕生し、育児に手がかかる時期。だが、夫婦喧嘩はなかったという。

「やっぱり、僕も仕事が減って自宅で息子と過ごせる時間が増えて、ぺこりん(妻のぺこさん)がものすごく感謝をしてくれる。イライラすることはありますけど、お互いに感謝が増えて、やっぱりそれでも『いいかな』と思えるようになった」(りゅうちぇるさん)

犬山さんも夫婦喧嘩はしていないと言うが「やっても気づかれない家事がいっぱいあるじゃないですか。それが可視化されてきている。それはこの先にとって大切なことなのでいいことだと思っているんですけど、可視化されてもなお何もやらないという人は困りもの」と、喧嘩をしてしまう夫婦に理解を示した。

りゅうちぇるさんも「あるのが当たり前になっているけど、誰がやってくれているのか気づいていない」ことがあると同意。例えば子どもに夕食を作って食べさせて片付けるという毎日の流れも、言葉にするとそれほど大変ではないように聞こえるかも知れないが「気分によって『食べない』っていうし、ジャーッと(皿をひっくり返したり)するし」「ぺこりんもやってくれるんですけど、そういうのはどの夫婦でもあるなと思うんですよ」と実感のこもったコメントをしていた。

7割弱が生活の変化にポジティブ。課題は?

モデレーターの最所あさみさん。

コロナ禍のなかで広がった「ステイホーム」。新しい暮らしの変化には7割の人が好意的だ。写真はモデレーターの最所あさみさん。

視聴者はどのようにコロナ禍による変化を受け止めているのか。LIFULLが行った「新しい暮らしへの兆し調査」では、「リモート会議で、だらだらした会議が減った気がする。自分も簡潔に伝えるように変わった」「いつどうなっても後悔しないために、会話を大事にしたり、人に優しくあることや、笑顔のある毎日にしていくことが大事だと思った」などのポジティブな意見が集まった。また、全体の約7割弱がコロナ禍におけるさまざまな生活の変化を総合的に「ポジティブ」「ややポジティブ」と好意的に捉えていることが分かったという。

犬山さんはこの結果について「日本がそれだけ長時間働いて、それだけ出勤のストレスが強いことの証明。以前の生活ではストレスが強かったからこそ、コロナによる変化をポジティブに受け取れるのではないか」と分析。一方で「シニアの方がたくさん働く時代のなかで、どうやって感染対策していけばいいのか不安に感じる」とネガティブな一面があることも指摘した。

また、犬山さんとりゅうちぇるさん自身が感じた、戸惑いや困ったこと、新たな課題については次のように語った。

仕事相手とのコロナに対する危機感の相違。どっちかが『いや、大丈夫っしょ』という感じの方だと距離を取るのが難しい。温度感の違いに悩んでいる人も多そうなので、ソーシャルディスタンスを取ることが言いにくい相手にどう伝えるか」(犬山さん)


「子育てのズレもコロナの影響で出てくる。(旅行など)どこに行く・行かないも、今の時代、インスタなどSNSで『あの家庭は行ったんだ』と分かりやすく見える。『ステイホームでも(子どもの気晴らしとして)YouTubeを見せない』という家庭もあれば、『しょうがない』と割り切る家庭もいるし、それぞれ。『そっちの家庭もそうしたらいいじゃん』と相手の家庭への強要はしないでほしい」(りゅうちぇるさん)

2人とも自分とは違う感覚の相手とどうコミュニケーションを取るべきか課題を感じているようだ。

コロナ禍で始まった「これから暮らし」の課題は?

りゅうちぇるさん。

「外出する/しない」「在宅勤務中、子どもにYouTubeを見せる/見せない」……家庭によって判断はさまざま。自分の“こうあるべき”を押し付けずに「認め合える社会になってほしい」と話すりゅうちぇるさん。

最後に、コロナと共存しなければならないこれからの時代、どういう暮らしをしたいか、どのようなサービスや商品があったら便利か、アイデアをそれぞれフリップに書いて提案した。

“めっちゃ褒めてくれるロボ”。『今、洗面所を掃除したんだけどえらくない?』と話しかけると、ロボが『えらい』と言ってくれる。こっちはちょっとしたことでも話しかけまくる。

褒めてくれるだけではなくて、愚痴などから解析して、もしかしたらこの人は孤立しているかしらとAIか何かで察知したときに『こういった相談センターがありますが、電話つなげますか』というところまでカバーしてくれるAIロボが欲しい。

家の中で孤立してしまう方は孤立が進んでしまう状況だと思うので、孤立を防ぐ商品が出てほしいなと思います」(犬山さん)


“自分の生き方を人に強要しない”。みんな初めての経験が連続している生活だと思う。緊張するし、嫌な思いもするし、いいこともあるんだと発見もあって、心が忙しい時期ですよね。そんなときに人それぞれの乗り越え方があると思うんです。性格も、家庭の形も、仕事もそれぞれ。『自分はこういうふうに乗り越えるのだ』と自分を見つめ直すことが大切だと思う。

人に『こうしたほうがいい、ああしたほうがいい』とか、仕事でも子育てでも強要することを今は抑えてもらって。そういうのも優しい気持ちからきていると分かったうえでの『強要しないで』ということなんですけど。

まずは自分を見つめ直す。みんなが自分に費やせる、自分を甘やかせる時間をこんな時期だからこそつくることが大切かなと思いました。

理解はできなくても認め合える社会が問われている気がします」(りゅうちぇるさん)

「自分の生き方を他人に強要しない」というりゅうちぇるさんのコメントにはSNSでも賛同の声が多くあがった。

人と人との接触の機会が著しく制限されている時期。だからこそ互いの価値観を認め合いながら、孤立しないような対策が必要だという課題が、2人の対話によって浮き彫りになった。


LIFULLは本イベント以外にも、コロナ禍の影響で変わる暮らしについての情報を発信している。イベント中でも触れられた「新しい暮らしの兆し調査」や、モーリーロバートソンさん、西山茉希さん、辻愛沙子さん、羽田圭介さんが、自宅からこれからの暮らしを語るインタビュー動画も公開中。

また、2020年9月下旬にはLIFULL主催のビジネスプランコンテスト「OPEN SWITCH」の開催も予定している。コロナ禍を受けての住まい方や働き方などに関する調査や、インタビューを通じて得た"声"をもとに、「withコロナ」の中での「あらゆるLIFEを、FULLに。」する事業アイディアを募集。さまざまな人や企業と協力しながら、より多くの社会課題の解決をLIFULLが推進していく。

LIFULLの「FROM MY HOME」プロジェクトについて詳しくはこちら。

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