アカツキeスポーツに“実業団チーム”登場、1日4時間働きつつ試合へ

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アカツキはeスポーツの実業団「Team UNITE」を立ち上げた。左から森山真秀選手、片山英典コーチ、井上 徹選手。

提供:アカツキ

モバイルゲーム大手のアカツキは8月6日、eスポーツ実業団「Team UNITE(チーム・ユナイト)」の立ち上げを発表した。

アカツキは今回、eスポーツに陸上競技、柔道、バドミントンなど日本のスポーツ界で一般的な"実業団"方式を取り入れて、新しくチームを立ち上げた。第1弾としてマジック・ザ・ギャザリングのプレイヤーとして、国際大会で活躍する森山真秀、井上徹選手の2選手、コーチとしてはアカツキの社員で、マジック・ザ・ギャザリング世界大会2位の実績を持つ片山英典氏が就いた。

仕組みとしては、アカツキが立ち上げたチーム・ユナイトに、選手やコーチが所属し、練習や試合に出る。一方で、アカツキの契約社員として、1日4時間ほど業務に携わる。給与はフルタイムの社員と同等レベルを得られるという

選手の側からすると、プロとして活動するならば、安定した収入が入ってくるのは心理面での安心は大きい。また、練習の時間を多く割くことができるので、プレイヤーとしてのスキルも高められる。

第1弾はマジック・ザ・ギャザリングのプレイヤー

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今回アカツキが立ち上げた実業団のスキーム。

8月6日のオンライン会見より

昨年、アカツキでチーム・ユナイトの渡辺佑太郎オーナーからスカウトされたという森山選手は「(チーム・ユナイトに)魅力に感じた。世界一のタイトルをとれるよう頑張りたい」

と意気込んだ。

井上選手も「これまで仕事とプレイヤーを実現させてきたが、(チーム・ユナイトは)片山コーチもついていることで、最高の環境になっている」と話す。

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国内のeスポーツ市場規模はまだ金額大きくはないが、3年後には倍増すると予想されている。

8月6日のオンライン会見より

eスポーツ市場の将来性からプロチームを立ち上げる企業は増えているが、"実業団"とうたうeスポーツチームは珍しい。

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アカツキでモバイルゲーム事業を統括する⼾塚佑貴取締役。

提供:アカツキ

アカツキでモバイルゲーム事業を統括する戸塚佑貴取締役は、高い期待を示した。

「ゲーム企業がeスポーツをする強みは、プロ選手を志すゲーマーとしての特性が、ゲーム事業で活躍できる。ゲームのバランス調整、不具合発見など、すごい集中力が必要な業務でいかせる」

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チーム・ユナイトの渡辺佑太郎オーナー。

提供:アカツキ

アカツキでチーム・ユナイトの渡辺佑太郎オーナーは、実業団というチーム形式によって、これまで二の足を踏んでいたプロゲーマー志望の人や、ゲーマーだけどゲームの世界に飛び込めれなかった人の背中を後押しできるという。

「ゲーマーではあるけど、ゲームの世界に飛び込めなかった方や、eスポーツのプロ選手なりたいという夢を持っている方々をゲーム企業が応援する。アカツキの社員として、未経験の方でも戦力化していき、ゆくゆくはプランナーになったり、ディレクターとして活躍したりと、プロにならなくてもキャリアの選択肢が増えるのはメリットと思います」

森山選手と井上選手は4月からすでにアカツキで働いているが、「同僚の方々からの仕事を覚えるのが早くて優秀という評判が出ています」(アカツキの広報担当者)と仕事でも活躍している。

国内でも市場規模が拡大すると言われているとはいえ、プロの選手として稼げるのはまだごくわずか。実業団チーム方式が、eスポーツ界、ゲーム業界への人材の流入を生み出し、eスポーツの発展の鍵を握るかもしれない。

第1弾の今回はマジック・ザ・ギャザリンだったが、第2弾はバトルロワイヤルゲームの「Apex Legends(エーペックスレジェンズ)」で選手3名を募集する予定だ。

(文・大塚淳史)



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