公私混同はもう疲れた…セカンドハウスを借りる人が増加

ニューヨーク

ニューヨーカーたちはパンデミック用の部屋を求めている。

Alexander Spatari/Getty Images

  • 裕福なニューヨーカーは、自宅以外の場所を求め、市内にセカンドハウスを購入したり借りたりしたりしている、とニューヨーク・ポストが報じた
  • こうしたセカンドハウスは、リモートワークの世界において公私を区別するのに役立つ。
  • シェアリング・エコノミーを活用し、アパートやホテルを時間や日単位で借り、自宅から避難している人もいる。

パンデミックの発生とともに、裕福なニューヨーカーの多くが、別荘を求めて街から逃げ出した。

だが残った人々は、より広い空間を求めて、セカンドハウスを購入したり借りたりしている、とニューヨーク・ポストのザカリー・クシン(Zachary Kussin)は報じた。クシンは、リモートで仕事をしていると公私のバランスを取るのが難しいと感じているニューヨーク市民数人に話を聞いている。彼らが言うには、セカンドハウスはソーシャルディスタンスを保つためのオフィスとして、また、愛する家族と一緒に居る時間が長すぎる場合の逃げ場として機能する。

相場は、マンハッタンの450平方フィート(約42平方メートル)のワンルーム賃貸で月2100ドル(約22万円)、クイーンズの共同住宅のワンルームで19万5000ドル(約2100万円) 。今住んでいる建物の数階下のフロアに借りたり、同じ地区内で購入したりする人がいる一方、隣の部屋を買って今の部屋とつなげることを考える人もいるという。

34歳のコミュニケーションの専門家、アリエル・モーゼズ(Ariel Moses)もその1人だ。「今は寝室で仕事をしているが、生産的ではない」と彼女はクシンに語った。

「ある程度の品位を維持して、プロ意識を保つ必要がある」

シェアリング・サービスを活用する人も

だが、近くにセカンドハウスを購入したり借りたりすることだけが、都会に住む人々が窮屈な部屋から逃れて呼吸する唯一の方法ではない。

大手ホテルが自宅退避している人にデイユースで部屋を提供しているような、新たなサービスに目を向ける人もいる。モーテルを時間単位で借りるというのは新しい概念ではないが、大手ホテルの動きもあって、より社会に受け入れられるようになってきている。

マリオット(Marriott)からシェラトン(Sheraton)まで、有名ホテル・ブランドの多くが、子どものいない静かな仕事場が必要な親たちがデイユースできるオフィスプランを作っている、とニューヨーク・ポストのリサ・フィッケンシャー(Lisa Fickenscher)は報じた。その費用は、ヒルトン(Hilton)のシンシナティ・ネザーランド・プラザ(Cincinnati Netherland Plaza)の例でいうと、午前8時から午後8時までで1部屋69ドル(約7300円)だ。

2019年にサービス開始となったアプリ、Globeも、短期や時間単位での賃貸の情報を提供している。3月にパンデミックが始まって以来、アプリへの需要が大きく伸びている、とCEOのマニー・バンフォ(Manny Bamfo)はUSAトゥデイのデイビッド・オリバー(David Oliver)に語った。ユーザーは、仕事中の休息を求めるエッセンシャル・ワーカーから、ずっと家にいなければならないことからの救済を求める必要不可欠ではない職種の人々まで、さまざまだという。

ブリトニー・グウィン(Brittney Gwynn)はニューヨーク・タイムズに対し、Globeを使ってブルックリンにある空き部屋を、1時間50ドル(約5300円)で2時間予約し、一緒に隔離状態にあったボーイフレンドと距離を置いたと語った。「お互い、イライラしていたから」と彼女は語った。

[原文:Wealthy New Yorkers are scooping up second apartments to use as offices so they can escape family members and have a better work-life balance

(翻訳:Ito Yasuko、編集:Toshihiko Inoue)

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